2026/05/29【前歯インプラント症例】骨が不足した前歯にGBRとCTGを併用して自然な見た目を回復
- 前歯のインプラント
こんにちは。大阪府箕面市の寺嶋歯科医院、院長の寺嶋宏曜です。
前歯のインプラント治療では、単に歯を入れるだけでは十分ではありません。
特に抜歯後に時間が経過した症例では、骨や歯肉が痩せていることが多く、そのままインプラントを埋入すると歯肉退縮や見た目の不自然さにつながることがあります。
今回は、3か月という短期間かつ1回の手術で、骨造成(GBR)と歯肉移植(CTG)を併用することで、自然な前歯を回復した症例をご紹介します。
症例概要
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41歳女性
転倒で前歯を失い、前医ではインプラントは難しいと言われ、仮歯が隣の歯に接着されている状態で来院されました。
当院のHPをご覧になられ、接着ブリッジを希望されて来院されたのですが、隣の歯も外傷でクラックが入っており、接着ブリッジの土台には適していないと判断し、インプラント治療を行うことになりました。
術前の状態
前歯部は欠損状態となっており、唇側の骨のボリューム不足が認められました。![]()
前歯のインプラント治療では、埋入できるかどうかよりも、「最終的にどれだけ自然に仕上がるか」が重要になります。
そのため術前CTを用いて、インプラント埋入位置、埋入方向、骨造成量、歯肉移植の必要性を詳細にシミュレーションしました。
インプラント埋入と骨造成(GBR)
インプラント埋入時には唇側骨の不足を認めたため、骨補填材を用いたGBR(骨造成)を同時に行いました。
前歯部ではインプラントが骨の中に入っていても、唇側骨が不足すると歯肉退縮の原因になります。
長期的な安定性を考慮し、必要な部位には骨造成を併用しています。![]()
歯肉移植(CTG)とリグロスの併用
骨だけではなく、歯肉の厚みも審美性に大きく影響します。
今回は上顎結節部から結合組織を採取し、CTG(結合組織移植術)を行いました。
さらにリグロスを併用し、創傷治癒の促進を図っています。
歯肉に十分な厚みを確保することで、将来的な歯肉退縮リスクを軽減し、より自然な仕上がりが期待できます。
即時仮歯の装着
手術当日に仮歯を装着しました。
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前歯部では見た目への配慮だけでなく、仮歯によって歯肉形態を整える役割もあります。
術後3か月
術後3か月で骨・歯肉ともに良好な治癒を認めました。
歯肉のボリュームも十分に確保され、天然歯と調和した歯肉ラインが獲得できています。
インプラント周囲組織の安定を確認した後、最終補綴へ移行しました。
最終補綴装着
最終セラミック装着後の状態です。
周囲の天然歯との色調や歯肉ラインも自然に調和し、インプラント治療を受けたことが分からないレベルまで回復することができました。
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3か月のフォローアップではより安定した歯肉が確認できました。
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院長コメント
前歯のインプラント治療は、インプラントを埋入すること自体よりも、その周囲の骨や歯肉をどのように整えるかが重要です。
骨が足りなければ骨を作る。歯肉が薄ければ歯肉を厚くする。
こうした処置の積み重ねが、長期的に安定した美しい結果につながります。
難しい症例ほど、患者様には「思ったより楽だった」と感じていただける治療を提供したいと考えています。
患者様からのコメント
転倒で前歯を失い、前医では骨が足りなくてインプラントは難しいと言われました。抜歯後すぐの処置が重要とも知らず、1年以上も仮歯のまま放置してしまいました。
接着性ブリッジをHPで見つけて寺嶋歯科医院にかかりました。私の場合は隣の歯がダメージを受けていたため、おすすめできないと丁寧な診断と説明を受け、納得してインプラントを選択できました。
専門医の高度な技術に救っていただき、本当に心から感謝しています。
ありがとうございました!
治療期間
約3か月
治療回数
約5回
治療費
インプラント治療:約60万円(税込)
※骨造成(GBR)、歯肉移植(CTG)を含む
※症例により異なります
リスク・副作用
- 術後に腫脹、疼痛、内出血が生じることがあります
- 骨造成部に感染や治癒不全が起こることがあります
- インプラントが骨と結合しない場合があります
- 歯肉退縮が生じることがあります
- 喫煙や歯周病は成功率を低下させる要因となります
- 長期安定のため定期的なメインテナンスが必要です