2026/07/25歯根破折した前歯を抜歯即時インプラントで治療した症例
- 症例集
こんにちは。大阪府箕面市の寺嶋歯科医院です。
前歯は笑顔の印象を大きく左右するだけでなく、発音や噛み合わせにも重要な役割を果たしています。そのため、前歯を失ってしまうと見た目だけでなく、精神的な負担も大きくなります。
今回は、歯根破折(歯の根が割れてしまった状態)により保存が困難となった前歯に対し、抜歯即時インプラントを行い、自然な見た目と機能を回復した症例をご紹介します。
症例概要
55歳 女性
前歯がグラグラすることを主訴に来院されました。
レントゲンおよびCT検査を行ったところ、歯の根が縦に割れている歯根破折が認められました。
歯根破折は、残念ながら保存できる可能性が極めて低く、多くの場合で抜歯が必要になります。
今回は抜歯後も十分な初期固定が得られると判断し、抜歯と同日にインプラントを埋入し、仮歯まで装着する「抜歯即時インプラント」を行いました。
歯根破折とは?
歯根破折とは、歯の根が割れてしまった状態です。
神経を取った歯や大きな土台・被せ物が入っている歯に起こりやすく、細菌感染が進行すると歯を残すことが難しくなります。
保存治療を無理に行っても再発することが多いため、長期的な予後を考えると抜歯が最善となるケースも少なくありません。
抜歯即時インプラントとは?
通常は抜歯後、数か月骨が治るのを待ってからインプラントを埋入します。
しかし条件が整えば、抜歯したその日にインプラントを埋入する「抜歯即時インプラント」が可能です。
この治療法には次のようなメリットがあります。
・治療期間を短縮できる
・骨の吸収を最小限に抑えられる
・歯肉の形態を維持しやすい
・審美的な仕上がりが期待できる
もちろん、すべての患者様に適応できるわけではなく、CTによる正確な診査・診断そして何より、歯科医師側の技術が非常に重要になります。
手術について
まず、周囲の骨や歯肉を傷つけないよう慎重に抜歯を行いました。
その後、インプラントを理想的な位置へ埋入し、唇側にできた隙間には骨補填材を填入しました。
十分な初期固定が得られたため、その日のうちに仮歯を装着しています。
歯がない期間を作ることなく日常生活を送ることができました。
術後経過
術後2週間では歯肉の治癒は順調で、炎症もほとんど認めませんでした。
1か月後には歯肉の形態もさらに安定し、見た目も自然な状態となりました。
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術後3か月でインプラント周囲組織の治癒を確認し、最終ジルコニアクラウンを装着しました。
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ジルコニアアバットメントとジルコニアクラウン
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現在も経過は良好で、天然歯と調和した自然な仕上がりとなっています。
患者様の声
「ありがとうございました。ていねいに治していただけて満足しています。」
このようなお言葉をいただき、私たちスタッフ一同、大変嬉しく思っています。
院長より
歯根破折は「何とか残せませんか?」と相談されることが多い疾患ですが、長期的な予後を考えると抜歯が最善となるケースも少なくありません。
一方で、抜歯したからといって見た目を諦める必要はありません。
適切な診査・診断を行い、条件が整えば抜歯即時インプラントによって、歯を失ったその日から仮歯で生活することも可能です。
前歯のインプラント治療では、単にインプラントを入れるだけでなく、骨や歯肉をできるだけ温存し、天然歯のような美しさを再現することが重要だと考えています。
治療期間
約3か月
治療回数
約5回
治療費
約55万円(税込)
※インプラント、仮歯、ジルコニアクラウンなど全ての費用を含みます。
※症例により異なります。
リスク・副作用
疼痛、腫脹、内出血、感染、骨造成材露出、インプラント脱落、歯肉退縮、審美的不満足、上部構造破損、インプラント周囲炎
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