2018/03/18【必見】アテトーゼ型脳性麻痺の筋緊張へのアプローチをより深く学べる体験型研修会が誕生しました!
- 副院長の足跡
センター長の松野です。
今日は、豊中市にある児童デイサービスPrimoにて開催された、
畠山亮夏くんと児童デイサービスPrimoのコラボ研修会「座るって、何?」に参加してまいりました。
この研修会は、小児専門セラピスト・平垣PT(理学療法士)と
アテトーゼ型脳性麻痺当事者・畠山亮夏くんによる、
座学と実技の体験型研修です。
アテトーゼ型脳性麻痺の方は、大脳基底核の損傷により、
不随意運動、筋緊張の変動があり、一定の姿勢保持や運動コントロールが
難しいという特徴があります。
リョーカくんも筋緊張が強く、写真のように寝転んだり座ったりする時に、体の動きのコントロールが難しくなります。
看護、リハビリテーションなどの現場では、そういった筋緊張に対してのアプローチが求められますが、
当事者とのコミュニケーションが難しい、自身の経験値が不足している、などの要因で、
手技が手探りになったり、色んな悩みを持ちながら日々取り組んでおられる専門職の方がたくさんいらっしゃいます。
そんな現状を打破しようと立ち上がったのが、今年3月に高校を卒業したばかりのリョーカくん。
「僕だからできるビジネス」をしたいという本人の強い気持ち。
それをサポートする素敵なメンバーたちのパワーが集結して、今回の研修会が誕生しました。
「僕の体をたくさん触って、筋緊張ってどんなものなのか、姿勢保持ってどういう時に難しいのか、体感してほしい」
「僕の体にアプローチしてくれる専門職の方々に、実際に受ける側の率直な意見を伝え、技術・経験を共有したい」
その他、色んな思いが重なって、今回のカタチとなりました。これまでなかった唯一無二の取り組みだと思います。
この日は、新聞社とテレビ局が取材にも来ていました。
大注目の中、「触って体感する」実習が始まり、
リョーカくんご満悦の表情です!
今回ご参加くださったのは、看護師、理学療法士、
作業療法士など多職種の方々。
皆さん、初めてのことで最初はぎこちなさもあった様子
でしたが、リョーカくんとPrimoスタッフの空気作りで会場はとてもいい雰囲気になっていきました。
あっという間に、研修会の時間は過ぎていき、最後はリョーカくんの「初めての給料 授与式」!
リョーカくんの顔周りの筋肉という筋肉がほぐれ
今日一番の笑顔が出ました!(^^)
頑張った対価として、お金をもらえることは
とても大事なことだし、心から喜びがこみあげることです。
リョーカくんの初めての仕事、初めての給料。
色んな喜び、幸せを共有することができた素敵な時間でした。
リョーカくんの社会人としての旅「リョータビ」は
まだ始まったばかりです。今日はその大きな一歩。
着実に地面をとらえ、前へ進み始めたリョーカくん。
リョーカくんのこれからの旅路には無限の可能性が
広がっていると思います。
リョーカくんのファンのひとりとして、
これからも応援し続けたいと強く思っています。
リョーカくん、今日は本当にお疲れ様でした!たくさんの感動をいただきました!
これからもよろしくね!色んなコラボで未来を切り開いていきましょう!!