2018/05/16『スペシャルニーズ外来』設立に向けた新たな試み
- 副院長の足跡
副院長の松野です。
新たな取り組みのご報告です。
当院では小児在宅歯科医療の実践、啓発・普及活動に注力しております。
在宅での子ども達への歯科的アプローチ、摂食嚥下障害へのアプローチ
を専門として活動しておりますが、活動が広がるにつれて、様々な
ところからご相談や診察のご依頼をいただくことも増えてまいりました。
ニーズが拡大する一方で、例えばご遠方に在住の子どもさんの場合、
当院から訪問診療でお伺いできないケースも出てきているのが現状です。
そういった現状を少しでも打破したい、ご依頼に出来る限り応えたい、
という思いで、来院していただける子どもさん達を対象として、
当院休診日に行う不定期診療にはなってしまうのですが、『スペシャルニーズ外来』の設立を検討しております。
今日は、その新たな取り組みの第一歩。
今回ご縁があって、18トリソミーの子どもさんの診察をさせていただくことになりました。
子どもにとっては初めての場所ですし、少しでも緊張しない環境作りをして迎えたかったので、白衣は着用せずに
なるべくアットホームな感じで、診察させていただきました。
この子どもさん、最初は少し緊張した表情でしたが、徐々に緊張もほぐれ、途中からはたくさん笑顔もみられ、
終始和やかな雰囲気の中で、診察を進めさせていただきました。
子どもの頃は、様々な機能が大きく変動していく可能性を秘めた時期です。
この子どもさんの成長を歯科医師の立場から、食支援の観点から、少しでもサポートできるよう、
今後もかかわっていきたいと思っております。本格的な体制作りというのは、まだまだ調整が必要ではありますが、
いただいたご縁、ご依頼を大切にして、『スペシャルニーズ外来』を広げていけるよう、真摯に活動継続してまいります。