2018/11/03障害児のための料理教室に参加しました
- 管理栄養士辻本の歩み
管理栄養士の辻本です。
本日は静岡県にある重症心身障害児(者)施設
社会福祉法人小羊学園 つばさ静岡へ行ってまいりました。
まずは小児科医師の浅野一恵先生の「こどもの伸びる力を信じる食事支援」というお話を聴かせていただきました。
子どもたちの成長過程に合わせながら、その子が持っている力を最大限生かすことのできるような食形態調整が
大切だと改めて感じました。
その後は食形態調整の実習です。つばさ静岡で提供されている食形態は、
多くの人が普段食べている「普通食」、少し軟かく加熱されている「軟菜食」
粒は残っているけれど口の中でバラバラにならない「まとまりマッシュ」、
形は保ちながらペースト食よりも口の中にくっつかない「まとまりペースト」、
胃のチューブから食事をとっている子も同じ食事がとれるように「胃ろう食」の5種です。
見た目ではなかなか違いが分かりにくいですが、
口の中に入れてみると全然違いました。
実際に作らせていただいたのですが、水分の量、
固さ、口当たりなど、その時のそれぞれの食材の
個性と向き合いながら、トロミ剤、ゲル化剤、
くず粉、かたくり粉の量を調整していきます。
嚥下調整食を調理し改めて食の奥深さにワクワクしましたが、食形態調整はとても難しく、
最終調整にはもっと「感覚」が必要だと感じました。
最後の風味付けのしょうゆや、味を引き締める塩と同じように、嚥下調整食も感覚を身につけていきたいと思います!
もちろん各ご家庭に合わせて、簡易な方法や、栄養価をあげる方法も考えていきます。
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浅野先生、管理栄養士の府川先生、調理師の鈴木先生には、細かい質問まで聞かせていただき、
とてもたくさんのことを教えていただき、明日から地域に還元していけるように頑張ります。
本当にありがとうございました。
昼休憩には外来で来られていたご家族の方にお話を聴くことができ、本当に貴重な機会となりました。
最近はミキサー食が注目されており、始めてみたいとおっしゃられる方もいらっしゃいます。
保護者の方からのご質問やご希望も気づきの多いもので、本当に勉強になります。
今日の研修で、明日からの食形態調整のご相談にもパワーアップしてお答えできるかと思いますので、
いつでも聞いてください!
今後ともよろしくお願いいたします。