2020/09/06インプラント周囲炎&インプラント専門衛生士
- 院長の活動日記
院長です。
今期から、日本口腔インプラント学会専門衛生士委員会の委員を拝命しました。
日本口腔インプラント学会専門医としての最初の学会での仕事です。
インプラントの専門歯科衛生士を育成する委員会で、専門衛生士になるための審査をしていく部署です。
本日は最初の会議。
東京にいかずに、大阪から会議に出席出来て最高です。
良い世の中になりました。しかも皆、普通にWeb会議でのマナーなどを守られており、ZOOMが完全に浸透しきっております。
WEB会議の良さは、無駄話が一切ないというのも良い。議題にそって淡々と進んでいく。
コロナは良い影響も与えております。
実は、歯科衛生士にもいろいろ得意分野があります。
小児歯科・歯周病治療・障害者治療・嚥下障害など専門的な知識がないと務まらない分野があります。
「インプラントの専門衛生士」は何をするのか???
天然歯ならば歯周病に罹患します。実はインプラントも感染します。その場合「インプラント周囲炎」と呼びます。
下の写真ではインプラント周囲炎が起きてしまい、炎症が広がっている状態を示しています。
一度インプラント周囲炎になると、その進行を止めるのが困難になります。
適切な対応をしないとあっさりと抜け落ちてしまうことがあります。
インプラントは天然歯と違って、工業製品であり、様々な特徴を有しています。従って、その特徴を知った上で、メンテナンスをしないといけません。
「天然歯も守りつつ、インプラントも守る」
そういう意味では、「インプラント専門衛生士」の言葉はインプラントだけしかメンテナンスしないと誤解されるかも知れないですね。
「インプラント専門衛生士」は天然歯の歯周病のことを熟知した上で取得できる資格です!
当院の歯科衛生士は、天然歯の歯周病予防を徹底しながら、インプラントのメンテナンスも徹底しておりますのでご安心下さい。
インプラント周囲炎の進行した最後の状態です。
全体がプラークに包まれております。
こうならないようにメンテナンスをしっかりとして参りましょう!