2021/05/16結合組織移植術
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箕面市の歯医者の寺嶋歯科では、いわゆる結合組織移植術を数多く行っております。
上の写真のように、上顎から歯肉を取り、それを凹んでいる歯肉の内部に移植します。
簡単そうですが、技術的には難しく、歯科医師でも皆が出来るオペではありません。
寺嶋歯科では、前歯の審美歯科にはかなりの頻度でこの結合組織移植術を行います。審美歯科治療において、この治療は、とてもとても大切な治療法なのです。
上の症例も同じに結合組織移植術を行っております。英語ではConnective tissue graft (CTG)と呼ばれるものです。
上顎の口蓋部分や、親知らずの辺りの上顎結節と呼ばれる部分から、歯肉と取ります。
口蓋から取る方法が一般的で、取れる歯肉量も豊富だけど、取った後に痛みや、出血が多いのがデメリット。
一方上顎結節から取るのは、簡単で、痛みや出血がほとんど無い安全な取り方だけども、量があまり得られないなどのデメリットがあります。
どこから歯肉を取るのかは、症例に応じて使い分けています。ちなみに一番最初の写真のケースは、左右両方の口蓋と上顎結節から取るという一番大変な方法です。なぜなら、それだけ歯肉が足りていなかったからです。
寺嶋歯科には、様々な患者様がお越しになられます。
最近も、初めて来られた方で、歯肉退縮で悩まれえいました。
「私の歯はまず最初に遊離歯肉移植を行って、角化歯肉を作った後に結合組織移植術を行う治療はどうでしょうか?」と逆提案。良く勉強されていますね...
残念ながら、その方の歯にはその術式では適応出来ないので、「その方法では難しいので、VISTAテクニックでやりましょう」とお答えしました。(さすがにこの名前は知らないだろうと思いながら。)
すると「Vistaテクニックが適応なんですね?それも勉強しました!」とのこと。
いや~、なかなかやりますね~(+_+)
VISTAテクニックについては、またいつかご紹介します。比較的新しい歯肉移植の方法です。
ちなみにその方は、「VISTAか~ うーん、また考えて来院します」と仰ってお帰りになりました...
色々な患者様がおられ、我々も刺激をもらえます(((^^;)