2024/01/20前歯のジルコニア接着ブリッジ~外傷編~
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大阪府箕面市の寺嶋歯科医院の理事長の寺嶋宏曜です。
今回も当院が得意としている前歯部の接着性ブリッジについて紹介致します。
まずはビフォアフターをどうぞ。
流れを説明致します。
30代男性。
外傷で前歯2本が脱落して、インプラント治療を希望されて来院されました。
欠損のファーストチョイスは確かにインプラントです。
しかしこの方の歯列の形状的に2本インプラント入れるスペースが足りておらず、インプラント2本入れるとどうしても出っ歯になってしまうことが予測されました。
歯を削る量は最小限にしたいという希望を叶えるため、接着ブリッジを行うことになりました。
隣の歯の表面を1㎜程度削って、院内の技工士がジルコニアブリッジを製作しました。
このようなケーズで4本を連結してはいけません。間違いなく壊れます。従来型のブリッジであれば連結するのですが、接着ブリッジは分割しないといけないのです。
ジルコニア製接着性ブリッジを装着しました。隣の歯に張り付けるだけ。
隣の歯の表面に接着しました。
接着ブリッジは接着の際の技術が命です。
治療後の状態です。とても自然な感じで入り、患者様にも喜んで頂けました。
非常にシンプルなデザインで、歯をほとんど削らないことが最大の利点です。
強度もあり、2015年から行っている治療法ですが、当院ではまだ一度も壊れたことがありません。(症例をしっかり見極めていることも理由の一つです)
裏から見ても表からも見ても、他人には見分けはつきません。
最近府外からの接着性ブリッジ希望者がかなり増加しております。
沢山症例を手掛けることができ、その分知見が蓄積され、本当に有難く思っております。
歯を削る量、どこを削るか、ジルコニアやセメントの商品はどれを選ぶかなど、簡単そうに見えて経験が結構左右する治療です。
前歯部1本支台の2本の接着性ジルコニアブリッジの
<メリット>
・歯をほとんど削らなくて良い
・治療回数は2回のみ(1日目:歯を削って光学スキャン 2日目:装着(もしくは1日で完了させるワンデートリートメントも可能な場合があります)
この症例では抜歯が必要であっため、+2回かかっています
・費用は、この症例では132,000×4本でした。
・もし壊れても、元の状態に戻るだけ。その時に通常の沢山歯を削るブリッジを行うのもよし、インプラントをするのもよし。
<デメリット>
・通常のブリッジよりは壊れやすいかもしれない(2015年から行っている当院の経験上、まだ壊れたことはありませんが・・・)
・支えている1本の歯に負担がかかりすぎることがある(症例選択が重要です)
・ポンティック(ダミー)の部分のみで硬いものを噛むことはなるべく控えた方がよい
・噛み合わせが深い(ディープバイト)の患者様には、使えない場合がある(こればかりは応相談です)
・壊れてしまい、通常のブリッジを行う場合などは、再度費用がかかってしまう(当院の保証期間は5年)
以上、ジルコニア製接着性ブリッジの紹介でした。
皆さん、本当に喜んで下さるので、私も大変遣り甲斐のある治療の一つです。
(文責:寺嶋宏曜)