2024/03/20奥歯の接着性ブリッジ 小臼歯編
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大阪府箕面市の寺嶋歯科医院の理事長の寺嶋宏曜です。
今回も当院が得意としている前歯部の接着性ブリッジについて紹介致します。
まずはビフォアフターをどうぞ。
流れを説明致します。
左上5番の欠損。前医で、両隣の歯を削って装着する通常のブリッジを提案されたが、歯を削りたくないと思って、当院にいらっしゃいました。
当院のホームページをご覧頂き、来院されました。
診断の結果、左上6番(1本後ろの歯)の1本だけを土台とするジルコニア接着性ブリッジを行うことになりました。
このような欠損のスペースが狭いときは、インプラントよりも今回の接着ブリッジの方が簡便なこともあります。
今回は、ワンデートリートメントを行いました。
上の写真のように、後ろに入っていたプラスチックのインレーを除去して、形を接着ブリッジ用に整えるだけです。
院内の技工士大谷がジルコニア製の接着ブリッジを製作しました。
院内技工のメリットとしては
・納期が短い(この症例では、当日納品しました)
・歯科医師と技工士の細かい打ち合わせを、患者様を交えてチェアにて行うことが可能
強度もあり、2015年から行っている治療法ですが、当院ではまだ一度も壊れたことがありません。(症例をしっかり見極めていることも理由の一つです)
治療後の状態です。午前に型取りして、午後に装着したため、患者様にも喜んで頂けました。
歯磨きのやり易さを優先して、短い歯にはなっていますが、もちろん長くすることも可能です。
裏から見ても表からも見ても、他人には見分けはつきません。
最近府外からの接着性ブリッジ希望者がかなり増加しております。
沢山症例を手掛けることができ、その分知見が蓄積され、本当に有難く思っております。
歯を削る量、どこを削るか、ジルコニアやセメントの商品はどれを選ぶかなど、簡単そうに見えて経験が結構左右する治療です。
奥歯1本支台の2本の接着性ジルコニアブリッジの
<メリット>
・従来型の前後の歯を削るブリッジと比べて圧倒的に削る量が少ない(この症例では既に入っていたインレーを除去して修正しただけ)
・治療日数は1日のみ (午前:歯を削って光学スキャン 午後:装着)
・費用が2本分で済む。 この症例では104,500×2本+22000円でした。 22000円はワンデー加算です。
・もし壊れても、元の状態に戻るだけ。その時に通常の沢山歯を削るブリッジを行うのもよし、インプラントをするのもよし。
<デメリット>
・通常の3本のブリッジよりは壊れやすいかもしれない(2015年から行っている当院の経験上、まだ壊れたことはありませんが・・・)
・支えている1本の歯に負担がかかりすぎることがある(症例選択が重要です)
・ポンティック(ダミー)の部分のみで硬いものを噛むことはなるべく控えた方がよい
・噛み合わせが深い(ディープバイト)の患者様には、使えない場合がある(こればかりは応相談です)
・壊れてしまい、通常のブリッジを行う場合などは、再度費用がかかってしまう(当院の保証期間は5年)
以上、ジルコニア製接着性ブリッジの紹介でした。
皆さん、本当に喜んで下さるので、私も大変遣り甲斐のある治療の一つです。
(文責:寺嶋宏曜)