2025/03/16 前歯のインプラント症例 #ガミースマイル改善 #即時修復 #埋伏歯を避ける
- 最新歯科医療情報
大阪府箕面市の寺嶋歯科医院の理事長の寺嶋です。
今回も前歯のインプラント症例を紹介致します。
あくまでも一つの治療例を提示しているだけです。患者様個々によって治療結果は異なることをご了承ください。
まずは↑の写真のビフォーアフターをどうぞ。
48歳女性です。
前医にて前歯部の歯根破折で抜歯してブリッジを提案されてセカンドオピニオンで来院されました。
何とか残すことはできないかとのことでした。
大変残念なことでしたが、右上1番から左上2番まで歯根破折をマイクロスコープ下で確認し、お見せしたところ保存できないことに納得して頂けました。
相談の結果、インプラント治療を希望されました。
今回の治療の問題として、右上1番の根尖部に過剰歯が埋伏していることでした。
ちょうどインプラントを埋入したい部位にあるため、ここには埋入できません。
患者様としっかりと相談した結果、右上2番を戦略的に抜歯してここにインプラントを入れることにしました。(神経がないためこの歯もいつか折れる可能性もありました)
まずはデジタル診断を行います。理想的な歯並びをお顔から計算して、デジタル上でシミュレーションして、インプラント埋入位置を決めていきます。
いつものように、サージカルガイドと仮歯を用意しておき、オペに臨みます。
まずは歯を抜歯して徹底的に感染源を掻破します。
サージカルガイド通りに、予定通りの位置にインプラントを埋め込みます。
インプラントを埋入して即日に仮歯をいれるので、「即時修復」と呼びます。↑この状態で帰宅して頂けるので喜んで頂けます。
↑1週間後の状態。とても綺麗に治癒しています。
<歯科医師向けコメント>
前歯4本欠損の場合にどこにインプラントを埋入するかをよく相談されますが、ケースバイケースです((-_-;))
オペから3か月後に上部構造を装着して終了です。
歯が無い時期がなく、さらに短い期間でフィニッシュできてご本人も喜んでいらっしゃいました。
今回も簡単に終わってますが、実は、埋入位置と深度など考えること多いのです。
もともとガミースマイル気味でしたので、あえて歯肉のラインをさげております。
当然全て計算して手術をしています。これこそ経験。教科書には載っていません。(いや・・載ってるけどインプラントメーカーによって異なるので参考程度にしかなりません)
歯科医師の方で、これらの詳細を学びたいかたは、是非私のインプラントセミナーをご受講くださいませ。
励みになるアンケート結果!
治療期間 3か月(抜歯から最終上部構造装着まで)
治療費 1,248,500円(税込 術前診断、オペ、当日仮歯、最終上部構造などインプラントにかかる費用の全てが含まれております)
前歯のインプラントは、あらゆる技術を結集させる必要があります。
特に抜歯即時インプラント埋入が必須と言えます。
私の経験上、歯がある状態からスタートすると、ほとんどの場合この症例のように1回のオペで短期間で終われます!!
抜いてから来られる方多いのですが、とにかく、今ある歯を抜く前にご相談頂けると幸いです。
治療結果には個人差があることをご了承ください。
治療結果への過度は期待はお控え下さいますように、よろしくお願いいたします。
文責 寺嶋宏曜