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2019/12/18根管治療 歯内療法 歯根端切除とは?

歯科医師の長谷川です。

12月8日に歯内療法学会の研修会を受けて来ました。
本日のテーマは外科的歯内療法です。

みなさんは根管治療(歯の神経の治療)の成功率をご存知でしょうか?

文献により違いはありますが残念ながら100%ではありません。その理由は神経の管(根管といいます)が、非常に非常に非常に複雑な形をしているため、取り除くことができない細菌がいるからです。

i_02.jpg 通常の根管治療で治らない場合は外科的歯内療法の適応となります。

今日は外科的歯内療法の代表格、歯根端切除術を紹介したいと思います。

神経の管(根管)は根の先3㎜が特に複雑な形態をしていて、通常の根管治療で取りきれない細菌もそこに存在することが多いと言われています。歯根端切除術では外科的処置によりその部分を切除します。

従来は裸眼もしくはルーペで歯根の先約3㎜を切断する方法が取られていました。が、成功率は50%程度です。

顕微鏡を用いてより精密に処置し、MTAセメントでしっかりと封鎖することで成功率は飛躍的に上昇します。この処置は保険適応外となりますが、文献的にも成功率は90%を誇る治療となります。

当院でも、院長がマイクロスコープを用いた歯根端切除術を行っています。(成功率95%程度らしいです)

通常の根管治療により治らない場合は、抜歯という選択肢も出てきますが外科的歯内療法が適応となる事もあります。

予後という点ではインプラントに劣るかもしれませんが、天然歯にはインプラントに負けない価値があるのではないかと思います。

いろいろな治療の引出しを持ち、患者さまにとって意義ある提案をしていければと思います。

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