2020/07/12Q 一番奥の歯を抜歯した後は、インプラントを入れるべきなのか??
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来院できない程の遠方の方から、下記のようなメール相談が来ました。
「現在かかりつけの歯科医院で、右上7番を抜歯し、その後は、放置、入れ歯、インプラントのいずれかと言われました。
Q1.7番の抜歯後、補綴か、放置かどちらを選択した方が良いのでしょうか。また、その理由も教えてください。『そのまま放置』を選択しようと思いますが、デメリットがありますでしょうか?
Q2.歯科医によって何故、意見がわかれているのですか。師事する先生や、所属学会、患者の歯の状況により考え方が違うのですか?」
通常は、このような時間が求められるご質問には、「口腔内を見ないと何とも言えないので直接ご受診して頂くか、オンライン診療を行いましょう」と提案するのですが、中々良い質問で、他の患者様にも良く聞かれるので、ここでも共有したいと思います。
A 当院からの返答
ご質問に対してですが、現在のところ第二大臼歯(7番)の抜歯後に補綴をすべきか否かについては明確な科学的根拠の裏付けがある答えはありません。
「短縮歯列」といって欠損をあえて補綴しなくても咀嚼機能などに影響はないという文献もありますが、一方で放置することにより咀嚼能力の低下や顎の位置のズレが生じるという文献もあります。どちらも十分な症例数検討されたものではなくまだどちらが正しいと明確に裏付ける根拠がないのが現状です。
また実際の患者様の場合はその方固有の噛む力の強さや、歯並び、残っている歯の状態も異なりますので一概にどちらが正しいと申し上げるのは難しいかもしれません。
例えば噛む力が強い方で残ってる歯に歯周病がありグラグラしている場合、7番一本無くなるだけで残った歯に負担がかかってしまい、残っている歯もダメになるケースもあります。
患者様のお口の状況に応じて各歯科医師の経験に基づく判断も加わるため、結果としてドクターによって意見が分かれてしまうことになります。
当院は、日本歯周病学会専門医、日本口腔インプラント学会専門医のクリニックです。
豊富な症例数を誇っており、歯科医師も大勢おりますので、より客観的なご提案ができるかと思います。
当院は、歯周病専門医・インプラント専門医など認定された歯科医師が手術を行っております。
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