2022/11/20歴史的な日~大阪大学歯学部歯周病科の講演~
- 院長の活動日記
皆さん、こんにちは。
大阪府箕面市の寺嶋歯科医院の理事長の寺嶋宏曜です。
2022年11月20日は私にとって歴史的な日となりました。
というのも・・・・
大阪大学歯学部の歯周病科の教授、准教授、臨床准教授らと、歯周病の再生治療薬の「リグロス」のセミナーに登壇させて頂けたからです。
リグロスに関しては後述します。
私のような単なる一開業医が教授らと一緒に講演することができるなんて・・・
重鎮と一緒に登壇して、興奮のあまり、ネクタイが曲がっている!!!(-_-;)
私が4回生の時にに村上教授(写真左端)の講義を受けて、再生医療に興味を持ちました。
そしてそのまま歯科の再生医療のトップであった阪大歯周病科に入局しました。
その時、歯周病科ではリグロスの研究の真っ最中。
リグロスはこんな感じの薬剤です。
歯肉を切開して、失った骨のところに注入します。すると骨が再生するという薬剤です。(実際はそんな簡単ではありませんが)
阪大歯学部大学院の研究室内にて。(筆者28歳の頃)
目の前の研究が、将来薬剤になるのかどうかは全然分かっていない頃。
いろんな研究グループがある中で、縁があってリグロス研究チームに入れて頂きました。
クリーンベンチと呼ばれる細胞を扱うところで、歯根膜細胞を培養しながら日々研究していました。
細胞を取り扱っていると、365日年中無休です。クリスマスの日も元旦も研究室に行って、細胞培養をしていました。
懐かしい思い出です。(大学院時代の思い出はまたいつか書こうかな~)
チュートリアルがM1優勝した時、大学院仲間と定食屋のテレビで見ていたことを今でも鮮明に覚えております。
この時から10年後の2016年にリグロスが発売され、保険収載され、国民の皆様に広く提供できるようになり、現在に至ります。
この薬剤によって、日本の歯周病の再生治療が激変しました。
リグロスが誕生してから6年経ち、ついにリグロスを開発した阪大歯周病科のメンバーで講演をすることができました。
4回生のころ、今日のように教授陣と一緒に講演できる日が来るなんて夢にも思っていませんでした。
やっぱりネクタイずれてる!
リグロスを根面被覆術に使うことは、犬を用いた実験があるだけで、報告もほとんどありません。
しかし私の経験上非常に良好な結果を生み出します。(もちろん手術なので私の経験値がかなり多いというのもあります)
ですが、これまでの先人の蓄積されたエビデンスを元に、新たな治療法を作るのが我々歯周病専門医の仕事です。
今回のセミナーはライブ配信で、700名の方がご覧になられたそうで、質問も全部で300件以上!!
大層、盛り上がりを見せました。
阪大歯周病科のパワーを全国にお伝えできたことも誇りに思います。
これがライブ配信会場。
こんな小さな部屋から700名の歯科医師に配信できて、便利な時代になったものです。
本日、少しでも全国の歯科医師の皆様に新たな示唆を提供できたのであれば幸いです。
阪大歯学部教授陣と一緒に登壇できたことは、一開業医としては本当に名誉なことですし、今後も地域の患者様に、より良質の治療を提供して参ることをお約束いたします。
そして、20年前教授の講義を聞いた私がこの道に入り、それから20年後同じように後進のために教育を行う。
改めて教育の素晴らしさを感じます。
オペを毎日こなすには体力が必要です。
そこで最近ひそかにマイブームのタバタ式トレーニング。(マイブームって死語?)
歯科治療にもトレーニングにも科学やエビデンスが必要です。
エビデンスが豊富なトレーニングのため私もやってみます!
1日4分ということで、これならできそう!ってことで開始しております。
結果はいかに??
そしてさらには公休日の月曜日にはトレイルラインニングをしております。
この写真みて場所分かった方いらっしゃいますでしょうか??
多分日本一小さな城跡かもしれません。
答えは次回のブログにて!
私の肉体が引き締まってきたかどうかは、直接ご自身の目でお確かめください!