大阪府箕面市の寺嶋歯科医院の理事長　寺嶋宏曜です。

今回は、インプラントへの遊離歯肉移植術　Free Gingival Graft（通称FGG）を紹介致します。

まずはビフォーアフターをご覧ください。パット見ても歯肉が増えていることが分かりますね。

この患者様は、懇意にしているA歯科医院の患者様で、インプラント周囲の歯肉を増やして欲しいということで遊離歯肉移植術のオペ依頼でした。

インプラント周囲に固い健康な歯肉があることは、歯磨きがしやすく、インプラントの長期的な安定に大切であることが言われています。

では手術の経過をみていきましょう。

上顎口蓋から歯肉を採取し、それを問題の部位に移植します。

決して難しいオペではなく、この症例でオペ時間は30分程度です。

局所麻酔で簡単に行えます。

その後の経過です。

移植された歯肉が綺麗に生着し、4か月後には馴染んできていることが分かります。

さて、採取した上顎口蓋はどうでしょうか？

だいたい2-3週間で日常生活に戻れます。

歯肉を増やして、防御力を高める。これは天然歯でもインプラントでも同じことです。

インプラントの方が健康な歯肉は必要であることも言われております。

今回はインプラント周囲への歯肉の移植についてお話しました。

A先生、この度はオペをご依頼頂きまして、誠にありがとうございました。

文責　寺嶋宏曜