2023/06/09生体の治癒能力の高さがわかるインプラント症例~77歳男性~
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大阪府箕面市の寺嶋歯科の理事長の寺嶋宏曜です。
今日は一般の方にも、生体の治癒能力(骨の再生能力)を知ってもらえる症例を提示致します。
インプラント治療後、継続的に3か月に1回メンテナンスにお越しになられている77歳男性の症例です。
抜歯前は感染で歯の周りの骨が大きく溶けてしまっているのがわかりますね。
しかし、抜歯してインプラントを埋入して2年後のレントゲンでは、綺麗に骨が再生していることがわかります。
同じ患者様の反対側も同じように、綺麗に骨が再生しています。なんなら、抜歯前よりも骨が増えております。
インプラントを入れて、荷重をかけると、咬合力が骨に伝達し、骨の代謝が高まり、このように骨が増えることも良くあります。
噛めない、感染している歯を放置して骨を失うよりも、インプラントで咬合させる方が骨にとって望ましいことが示唆される症例です。
ただし、インプラント周囲炎など、骨が吸収してしまう病気もあるので注意は必要です。
症例にはもちろん個人差あります。治癒能力にも個人差あります。
この方は1時間以上かけて電車で通院して下さる大変元気な方であることも、治癒能力に影響しているかもしれません。
この患者様のアンケート結果です。↓↓