大阪府箕面市の寺嶋歯科医院です。

今日はオールオン６（All on 6）の症例を紹介致します。

その名のとおり、6本のインプラントで全ての歯を支えるという治療法です。

オールオン４というものが有名ですが、それの6本バージョンです。

まずはビフォアーアフターをご覧ください。

（症例には個人差があることを予めご了承ください。あくまでこちらは一つの臨床例の紹介です。）

こちらも劇的ビフォアーアフターです。

70歳女性　上顎の歯が全部ぐらぐらするため、インプラント治療を希望して来院されました。

特に前歯の歯肉が赤くはれていて、写真からでも重度の歯周炎を患っていることがお分かり頂けます。

レントゲンでも上顎の全ての歯の周囲の骨が溶けているため保存できないことが分かります。

右下のインプラントは治療途中ですが、上顎のオールオン６は出来ないと言われて当院に紹介されてきました。

患者様の希望により、インプラント治療を行いました。

抜歯を行い、上顎に6本のインプラントを埋入しています。

歯周病で骨が無くなっているため、骨がある部位を探して、抜歯即時埋入など様々の技術を駆使して6本をバランス良く埋め込んでおります。

周囲の歯肉のボリューム＆美しさも際立っております（このようなケースはまさに専門医ならではの治療かと思っております）

12本のジルコニアブリッジを製作しました。型取りも製作も全てデジタルスキャンを用いて行っております。

技工士と形態をPC上で協議できるため、理想的な形態を造ることができます。

製作者は日本を代表する歯科技工士の一人である辻貴裕氏。

6本のインプラントで全てを連結しているため、一般的には「オールオンシックス」「ALL ON 6」と呼んだりします。

有名な ALL ON 4 「オールオンフォー」の仲間です。

一般的なALL on 4やALL on 6　などは ピンク色の歯肉が上部構造に組み込まれますが、今回のオペではそれらが不要であり、天然の美しい歯肉を創ることができました。

美しい口元に非常に喜んで頂けました。ご本人の希望でやや白めの歯を入れました。

装着した日は「白すぎるかな？」って心配されていましたが、2週間後には「白くしてよかった。すぐに見慣れてきた」とのこと。

（皆さん最初は白すぎたかもって言われますが、私の経験上、女性はやや白めを装着した方が結果的に満足度が高いのです。）

仕上がりのレントゲン。ちなみに右下のインプラントは元のクリニックで治療を完了して頂いております。

素晴らしい仕上がり。特に美しい歯肉を創れたことは、歯周病専門医としての喜びでもあります。

アンケートでも非常に嬉しいお言葉を頂きました。

私の医者の友人のお母様で、義理のご子息も歯科医師であったりと、執刀医はいくらでも選べる立場の方だったのに、私を指名して頂けて大変光栄でした。

結果を出すことができて、私も大変嬉しく思います。

＜まとめ＞

・治療期間　6か月

・治療費　上顎全ての治療で約330万円　（上部構造をジルコニア以外の硬質プラスチックなどを使用すれば安いプランもあります）

・メリット　美しい口元を取り戻すことができる。どんな食事でも可能

・デメリット　費用が高額　手術が必要（ただし、歯を抜いたその日にインプラントを埋入します）

・リスク　すべての手術においてリスクはありますが、リスクよりもベネフィットの方がはるかに大きい治療といえます。