2023/10/15前歯のインプラント~骨造成を併用~ 抜歯即時埋入じゃないよ
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大阪府箕面市の寺嶋歯科医院です。
今回も当院が積極的に行っている前歯のインプラントの症例を紹介致します。
今回は抜歯即時インプラント埋入ではなく、歯が無い方への通常の埋入です(成熟側埋入といいます)
まずはビフォーアフターをご覧ください。
あくまでもこの症例は、数ある症例の一症例です。治療の過程や仕上がりには個人差があります。全ての患者様に同様の結果が出るわけではありません。
オペを行う以上、全ての患者様に様々なリスクがあります。
一連の流れを解説致します。
右上1番が欠損していて、両隣の歯に人工歯が接着されている状態でインプラント治療を希望して来院されました。
前歯を外傷で失って数カ月してから来院されました。
上の写真のように骨が大きく陥没しています。
骨が吸収しているため、インプラント埋入と一緒に骨造成術も必要です。
Guided Bone Regeneraton:GBRと呼ばれるものです。
最小限の切開で、まずはインプラントを埋入しました。
仮歯を装着し、骨補填材と自分の骨をミックスしたものをインプラント周囲に移植して、縫合終了
所要時間は、
①麻酔5分
①インンプラント埋入&骨補填20分
②仮歯装着20分
④縫合&説明 10分
ということで、合計60分でした。
仮歯に力がかからないように、オペ当日は短い歯にしています ⇒ 3週間後に通常の長さにします
7日後の抜糸時も綺麗に治癒しています。
3か月の状態。陥没していた歯肉も再生しています。
手術前と手術3か月後の比較。
1回の低侵襲な手術で、このように歯肉と骨のボリュームを回復させることができます。
右の写真が最終のジルコニア上部構造。非常に満足頂けました。
ビフォアー&アフター
陥没していた歯肉をご覧ください!美しい!
オペの回数は1回。治療期間はたったの4カ月。歯が無い時期0。
治療費:約50万円
<リスク>歯肉退縮
前歯のインプラントは綺麗に入って当然って皆さん思われているので、ハードルが本当に高い治療法ですが、今回の症例のように満足して頂く結果をだせるように日々取り組んでおります。
文責 寺嶋宏曜