2024/03/09第21回小児栄養研究会に参加しました!
- 管理栄養士辻本の歩み
こんにちは。
管理栄養士/保育士の辻本です。
近畿大学奈良キャンパスにて開催された第21回小児栄養研究会に参加しました!
今回のテーマは「子供の成長・発達に寄り添う選食」です。 様々なお話がありいつも本当に勉強になりますが、特に印象的だったものを3つ。
1つ目は大阪母子医療センターの位田先生から管理栄養士の特定分野別認定制度で2023年新設された「小児栄養分野」のお話。
特定分野認定制度ができた背景、小児期の栄養管理の特徴、若い女性のやせについてもお話されていました。日本女性のやせ割合は先進国で1位、若い女性の理想BMIは17.4kg/㎡(18.5~25未満が適正範囲)とのことです。
私は大学時代、摂食障害の予防教育の研究をしていたこともあり、若い女性のやせを含めた母子保健にずっと関心があります。
内閣府の「戦力的イノベーション創造プログラム第三期」の中の包摂的コミュニティプラットフォームの構築では「新しいボディイメージへの変容」が明記されており、美しいだけでなく健康的であることが本当に大切です。
https://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/sip_3/keikaku/03_community.pdf
2つ目は京都大学大学院生命科学研究科の神戸先生から「乳幼児の亜鉛欠乏症」のお話。
母乳中に亜鉛を供給する亜鉛輸送体についての研究についてお話がありました。
ビタミンとミネラルの吸収時の相互関係、母の亜鉛摂取量と母乳の亜鉛濃度に相関がなかったことから、完全母乳がよいのか人工乳との併用がいいのかなど興味深い議論もありました。
3つ目は広島大学大学院医系科学研究科公衆衛生学の田原先生から「時間栄養学から考える小児のWell-being」のお話。
時間栄養学とは、最近新しく出てきた考え方で、何をどれくらい食べたらよいかという栄養学に「いつ」を加えたものです。
時間遺伝子や食事管理アプリをもとに、いつ何を食べたあるいは食べなかったかで体重の増減がどうかなど面白いお話が続きました。
久しぶりにお会いできた方、新しく出会えた方など対面の学会は学びだけでなく繋がりがあって嬉しいです。
とてもおしゃれな空間で、近畿大学で生産された柑橘類・商品の展示をみせていただいたり、コーヒーもいただいたりと、ゆったりと学びを深めることができました。