2024/04/14接着ブリッジ~犬歯編~
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大阪府箕面市の寺嶋歯科医院の理事長の寺嶋宏曜です。
今回も当院が得意としている前歯部の接着性ブリッジについて紹介致します。
まずはビフォアフターをどうぞ。
流れを説明致します。
左上の犬歯の乳歯の差し歯が折れて来院されました。
残念ながら抜歯と診断しました。
抜いた後はインプラント治療がベストではありますが、どうしてもインプラントに抵抗があるとのことで接着ブリッジを行うことにしました。
まずは歯を抜きます。
抜いてから治癒するまで2か月待ちます。2か月後の状態が↑の写真です。
上の写真のように、後ろの小臼歯(4番)をインレータイプに削りました。
院内の技工士大谷がジルコニア製の接着ブリッジを製作しました。
院内技工のメリットとしては
・納期が短い(この症例では、当日納品しました)
・歯科医師と技工士の細かい打ち合わせを、患者様を交えてチェアにて行うことが可能。もちろん院内技工室で念入りに打ち合わせします。(写真は別患者様の打ち合わせ風景)
・強度もあり、2015年から行っている治療法ですが、当院ではまだ一度も壊れたことがありません。(症例をしっかり見極めていることも理由の一つです)
治療後の状態です。
裏から見ても表からも見ても、他人には見分けはつきません。
↑削る量は最小限であることが、デジタルデザイン上でもお分かり頂けると思います。
最近府外からの接着性ブリッジ希望者がかなり増加しております。
沢山症例を手掛けることができ、その分知見が蓄積され、本当に有難く思っております。
歯を削る量、どこを削るか、どのようにかみ合わせを決めるか、ジルコニアやセメントの商品はどれを選ぶかなど、簡単そうに見えて経験が結構左右する治療です。
奥歯1本支台の2本の接着性ジルコニアブリッジの
<メリット>
・従来型のブリッジと比べて圧倒的に削る量が少ない(この症例では既に入っていたインレーを除去して修正しただけ)
・前後の歯にメタルが入っている場合は一緒にやりかえるため費用的にお得。
・治療日数は1日で済ませることも可能 (午前:歯を削って光学スキャン 午後:装着) この症例ではワンデートリートメントは希望されませんでした。
・費用は、104,500(臼歯)+132000円(前歯)でした。
・もし壊れても、その時に通常の沢山歯を削るブリッジを行うのもよし、インプラントをするのもよし。
<デメリット>
・従来の歯を全周削るタイプのブリッジよりは脱離や壊れやすいかもしれない(2015年から行っている当院の経験上、まだ壊れたことはありませんが・・・)
・1本の歯に負担がかかりすぎることがある(症例選択が重要です)⇒力学的にはインプラントがベスト!
・壊れてしまい、通常のブリッジを行う場合などは、再度費用がかかってしまう(当院の保証期間は5年)
以上、ジルコニア製接着性ブリッジの紹介でした。
皆さん、本当に喜んで下さるので、私も大変遣り甲斐のある治療の一つです。
(文責:寺嶋宏曜)