2024/04/15上顎奥歯の接着ブリッジ~1本土台で2本の歯を入れます~
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大阪府箕面市の寺嶋歯科医院の理事長の寺嶋宏曜です。
今回も当院が得意としている前歯部の接着性ブリッジについて紹介致します。
まずはビフォアフターをどうぞ。
流れを説明致します。
右上6番の1本歯が無いことへの治療を希望されておられました。
インプラントに抵抗があるとのことで接着ブリッジを行うことにしました。
今回は、ワンデートリートメントを行いました。
上の写真のように、前後に入っていたメタルのインレーを除去して、形を接着ブリッジ用に整えるだけです。
院内の技工士大谷がジルコニア製の接着ブリッジを製作しました。
院内技工室で製作が完結します。
院内技工のメリットとしては
・納期が短い(この症例では、当日納品しました)
・歯科医師と技工士の細かい打ち合わせを、患者様を交えてチェアにて行うことが可能。
その後技工室で歯科医師と技工士で念入りに打ち合わせします。(写真は打ち合わせ風景)
・強度もあり、2015年から行っている治療法ですが、当院ではまだ一度も壊れたことがありません。(症例をしっかり見極めていることも理由の一つです)
治療後の状態です。午前に型取りして、午後に装着したため、患者様にも喜んで頂けました。
裏から見ても表からも見ても、他人には見分けはつきません。
上顎6番ですので通常は2本土台の接着ブリッジを行うのですが、今回は歯のサイズが小さいこととかみ合わせ的に問題ないと判断し、1本土台の接着ブリッジを選びました。この方が費用も2本分で済みます。
↑今回の症例のように、前後にメタルインレーが入っている場合は、それらも除去して白いジルコニアに置き換わるため、同じ費用でもお得感があります。(前後の歯を触らないインプラントには無いメリットと言えます)
最近府外からの接着性ブリッジ希望者がかなり増加しております。
沢山症例を手掛けることができ、その分知見が蓄積され、本当に有難く思っております。
歯を削る量、どこを削るか、ジルコニアやセメントの商品はどれを選ぶかなど、簡単そうに見えて経験が結構左右する治療です。
奥歯1本支台の2本の接着性ジルコニアブリッジの
<メリット>
・従来型のブリッジと比べて圧倒的に削る量が少ない(この症例では既に入っていたインレーを除去して修正しただけ)
・前後の歯にメタルが入っている場合は一緒にやりかえるため費用的にお得。
・治療日数は1日のみ (午前:歯を削って光学スキャン 午後:装着)
・費用は、104,500×2本+22000円でした。 22000円はワンデー加算です。
・もし壊れても、元の状態に戻るだけ。その時に通常の沢山歯を削るブリッジを行うのもよし、インプラントをするのもよし。
<デメリット>
・従来の歯を全周削るタイプのブリッジよりは脱離や壊れやすいかもしれない(2015年から行っている当院の経験上、まだ壊れたことはありませんが・・・)
・1本の歯に負担がかかりすぎることがある(症例選択が重要です)⇒力学的にはインプラントがベスト!
・壊れてしまい、通常のブリッジを行う場合などは、再度費用がかかってしまう(当院の保証期間は5年)
以上、ジルコニア製接着性ブリッジの紹介でした。
皆さん、本当に喜んで下さるので、私も大変遣り甲斐のある治療の一つです。
(文責:寺嶋宏曜)