2024/04/15接着ブリッジはインプラントよりも優れているのか?~前歯部~
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大阪府箕面市の寺嶋歯科医院の理事長の寺嶋宏曜です。
今回も当院が得意としている前歯部の接着性ブリッジについて紹介致します。
まずはビフォアフターをどうぞ。
流れを説明致します。
50代女性。
前歯の歯並びがガタガタしていて笑えないとのことで来院されました。
お嬢様の結婚式までに綺麗にしたいとのことでしたので、期間が長くかかる矯正治療は希望されず、相談の結果接着ブリッジを行うことにしました。
内側に重なっている両側の2番を抜歯して1.5か月待ちました。本来もっと待ちたいところですが、結婚式まで2か月ちょっとしかないため1.5か月に設定しました。
歯を抜いている間は↑の写真のように仮歯を隣の歯に接着剤で張り付けています。
そして抜歯した部位の治癒待ちの間にオフィスホワイトニングを行いました。
その後、前歯の裏側を0.5㎜程度削って、院内の技工士がジルコニアブリッジを製作しました。
↑ ジルコニア製接着性ブリッジを装着しました。ウィングを隣の歯に裏に張り付けるだけ。
接着ブリッジは接着の際の技術が命です。
ウィング部分が歯の透過性を変えてしまうため、技工士の技術が非常に重要となります。
裏から見ても表からも見ても、他人には見分けはつきません。
歯並びも改善するため、歯磨きがしやすくなりました。
非常にシンプルなデザインで、歯をほとんど削らないことが最大の利点です。
またこの症例ではインプラントを行っていると結婚式に間に合わなかったと思います。インプラントを入れるスペースもありませんでした。
接着性ブリッジの魅力を感じて頂ける症例です。
インプラント専門医だからこそ、インプラントでいくのか、接着ブリッジでいくのかを見極めれると自負しております。
接着性ブリッジがインプラントに勝る症例の別のケースはこちら!!
強度もあり、2015年から行っている治療法ですが、当院ではまだ一度も壊れたことがありません。(症例をしっかり見極めていることも理由の一つです)
最近府外からの接着性ブリッジ希望者がかなり増加しております。
沢山症例を手掛けることができ、その分知見が蓄積され、本当に有難く思っております。
歯を削る量、どこを削るか、ジルコニアやセメントの商品はどれを選ぶかなど、簡単そうに見えて経験が結構左右する治療です。
前歯部1本支台の2本の接着性ジルコニアブリッジの
<メリット>
・歯をほとんど削らなくて良い
・治療回数は2回のみ(1日目:歯を削って光学スキャン 2日目:装着(もしくは1日で完了させるワンデートリートメントも可能な場合があります)
この症例では抜歯が必要であっため、+2回かかっています
・費用は、この症例では132,000×4本でした。
<デメリット>
・通常のブリッジよりは壊れやすいかもしれない(2015年から行っている当院の経験上、まだ壊れたことはありませんが・・・)
・支えている1本の歯に負担がかかりすぎることがある(症例選択が重要です)
・ポンティック(ダミー)の部分のみで硬いものを噛むことはなるべく控えた方がよい
・噛み合わせが深い(ディープバイト)の患者様には、使えない場合がある(こればかりは応相談です)
・壊れてしまい、通常のブリッジを行う場合などは、再度費用がかかってしまう(当院の保証期間は5年)
以上、ジルコニア製接着性ブリッジの紹介でした。
皆さん、本当に喜んで下さるので、私も大変遣り甲斐のある治療の一つです。
(文責:寺嶋宏曜)