2024/04/16上顎奥歯の抜歯即時埋入~治療期間はたった2か月半~
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大阪府箕面市の寺嶋歯科医院の理事長の寺嶋宏曜です。
今回は、上顎の大臼歯の抜歯即時埋入のケースをご紹介致します。
まずはビフォーアフターをご覧ください。
治療期間はたった2か月半でした。
この症例は数ある症例の中の一つの臨床例です。結果は患者様によって異なることをご了承下さい。
では概要を記していきます。
43歳女性。上顎の第一大臼歯(左上6番)の破折で、インプラント治療をすることになりました。
昔ながらの治療法であれば、この左上6番を抜歯してから数か月待ってからインプラントを埋入し、さらに数か月。合計6か月コースでした。歯が無い時期が長すぎる・・・
現代では抜歯即時埋入が当たり前。そこで今回も抜歯即時埋入を行いました。
上顎の6番は、歯根が3根あり、その間に中隔と呼ばれる骨の壁があります。
そこを特殊なテクニックを用いて圧縮拡大していきます。
この症例では上顎洞の粘膜が破れていましたが、このテクニックでは骨移植などを行う必要がなかったため問題となりません。
このように歯を抜いて、すぐにインプラントを埋入します。
↑オペ終了時のレントゲン画像
オペ時間は、抜歯⇒インプラント埋入でトータル30分。
↑2.5か月後の治療終了時の写真。ジルコニアクラウンをスクリューで締結します(スクリュー固定と呼びます)
厚みもあり、形態も美しい歯肉が完成しました。
2次元のレントゲンでは骨が無いよう見えますが、周囲は硬い骨に覆われています。
骨の成熟の過程をご覧ください。
抜歯した部位がどんどん治っていく内部にインプラントを取り込ませるイメージです。
プロが見ると分かる安定した周囲骨。
現代のインプラント医学では、いかに早く治療を終了させるかが大切なポイントになっております。
この症例の
費用:約45万円
治療期間:治療期間2.5か月
治療回数=たった4回のみ(①抜歯&埋入 ②抜糸 ③インプラント型取り ④インプラント装着)