2025/11/10犬歯・大臼歯の抜歯即時インプラント埋入&即時修復 即時荷重〜歯を抜いたその日に、仮歯まで装着〜
- 症例集
こんにちは。
箕面市の寺嶋歯科医院・院長の寺嶋宏曜です。
本日は、犬歯と小臼歯の抜歯即時インプラント埋入&即時修復を行った症例をご紹介します。
「歯を抜いたらしばらく歯がない状態になるのでは...?」と不安に思う方も多いですが、 条件が整えば、抜歯当日にインプラントを埋入し、その日のうちに仮歯を装着することも可能です。
審美性を保ちながら、日常生活への支障を最小限に抑える治療法です。
【治療前の状態】
47歳女性の患者様。
左上犬歯(#13)の歯根破折と、小臼歯(#14)の**根尖病巣(根の先の炎症)**を主訴に来院されました。
歯ぐきの腫れと違和感があり、CTで確認すると感染が拡大していました。
保存は困難と判断し、抜歯後即時インプラント治療を計画しました。
【治療方針】
治療の目的は、 できる限り歯を失う期間を作らず、審美性と機能を早期に回復すること。
そのため、以下のような計画を立てました。
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#13・#14を抜歯
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#13抜歯即時インプラント埋入(MegaGen AnyRidge)
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骨補填材による感染部の再建
- 右上5番は成熟側埋入
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即日ブリッジ仮歯装着(即時修復)
【手術の流れ】
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抜歯・感染除去
破折歯と病巣を丁寧に除去。 -
即時埋入・骨補填材填入
#13・#15の2本を予定していましたが、初期固定が不十分だったため、 追加で#14に1本埋入し、計3本としました(追加費用は頂くことはありません)。
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即日仮歯装着(即時荷重)
その日のうちに仮歯を装着し、見た目・咬合機能を確保。
歯がない期間を一切設けずに帰宅いただきました。
【術後経過】
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1週間後:腫れ・痛みとも軽度、治癒良好。
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1か月後:歯肉形態が整い、審美的にも安定。、#14はスリーピング化(予備保持)としました。
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3か月後:最終上部構造(ジルコニアクラウン)を装着。
【治療期間】
オペから最終補綴装着まで 約3か月
最終的に歯茎のラインも整えることができ、術前よりも綺麗な歯列を作ることができました。
これが抜歯即時埋入の魅力の1つですね!
抜歯即時埋入は穴がすでに開いた状態からスタートするので埋入ポジションをコントロールすることが簡単なのです。
【使用インプラント・材料】
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インプラント:MegaGen AnyRidge(メガジェン エニーリッジ)
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骨補填材:Bio-Oss®
【治療費】
インプラント埋入から即時仮歯、ジルコニア上部構造までを含めて 1本あたり約50万円(税込)
※症例の難易度・骨造成などの範囲により変動します。
【リスク・副作用】
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初期固定が得られない場合、即時荷重は行えません
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術後の腫脹・出血・痛みを伴う場合があります
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骨吸収・インプラント周囲炎の発生リスクがあります
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清掃不良によるインプラントの寿命短縮リスク
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術後は定期的なメインテナンスが必須です
【まとめ】
本症例では、犬歯および大臼歯部の抜歯即時埋入+即時修復により、 歯を抜いたその日に審美性・機能を回復することができました。
インプラントと骨の結合も良好で、最終補綴後も自然な見た目と快適な噛み心地を維持しています。