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2025/11/17Ⅱ度分岐部病変に対する再生療法で長期安定を得た症例(左下6番・7年7カ月経過)

こんにちは、大阪府箕面市の寺嶋歯科医院、院長の寺嶋宏曜です。
私たち歯科医師の役割には、インプラント治療で失われた噛む力を回復することも含まれますが、一番大切なのは「可能な限りご自身の歯を残すこと」だと考えています。

今回は、左下奥歯の歯周病が進行したケースに対し、歯ぐきや骨を再生させる治療を行い、7年以上にわたり安定した状態を維持している症例をご紹介します。


症例概要

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39歳女性。左下6番にⅡ度の分岐部病変を認めました。
歯周ポケットは6mm、アタッチメントレベル6mm、BOP++。
三田市のA先生より、右下6番に続いて本部位についても再生療法のご依頼をいただきました。

この方の右下の症例はこちらをご覧ください。https://mdef.jp/news/2025/08/639.html


治療内容

2018年1月、右下6番と同日にリグロス+骨補填材(β-TCP)による歯周組織再生療法を行いました。

リグロスは厚生労働省認可の歯周組織再生医薬品で、安全性と有効性が確立されている治療法です。本症例も、導入初期に行ったケースであり、その後7年以上にわたり良好な経過が得られている貴重な症例です。

私自身、大学院時代にリグロスの基礎研究に携わっていたため、臨床応用でこうした長期成功例を見ると、非常に感慨深いものがあります。


オペ中の工夫とポイント

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● 顕微鏡下での徹底した感染源除去

マイクロスコープを用い、分岐部内部の歯石・感染組織を徹底的に除去。
肉眼では確認できない細部まで徹底することで、再生が起こる環境を整えました。

● リグロス+β-TCPのミックス材を填入

骨欠損部には、リグロスとβ-TCPを混合した材料を使用。
骨補填材のスペースメイキング効果とリグロスの再生誘導効果を同時に活かせます。

● 懸垂縫合での完全閉鎖

創部を安定して閉鎖し、術後感染リスクを最小限に抑制。
これにより良好な治癒が期待できます。

手術時間はおよそ30分でした。


経過と結果

● 手術直後〜1週間

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腫れや感染もなく順調に経過。
処置後はA先生のもとでメインテナンスを継続されています。

● 7年7カ月後

A先生より経過写真をご提供いただきました。

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  • 歯肉の厚みがオペ前より増加

  • X線上で骨レベルの改善

  • 6mmあったポケットは 1mmへ改善

  • 歯肉退縮なし

  • アタッチメントゲイン5mm(一般的平均値を大きく超える結果)

右下6番と同様、長期的に極めて良好な治癒を示しています。

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治療期間・費用

  • 治療回数:2回(オペ → 抜糸)

  • 費用(1歯):10〜20万円(税込)
    ※欠損形態や部位条件により変動


治療リスク

  • 再生が期待通りに得られない場合がある

  • 術後の腫れ・痛み・出血

  • 喫煙・全身疾患による治癒遅延

  • メインテナンス不足による再発リスク


院長コメント

私は日本歯周病学会専門医であり、顕微鏡下でのマイクロサージェリーを得意としています。
当院の症例集ではインプラントの治療例が多く紹介されていますが、私が最も大切にしているのは「歯を保存すること」です。

本症例も、適切な感染源除去・再生環境の確保・薬剤選択・術後管理が揃えば、重度歯周病でも歯を長期にわたって守ることができることを示しています。

右下6番と同日に行った左下6番のケースでも、7年以上良好な状態が続いており、極めて価値の高い結果です。

最後に、大切な患者様をいつもご紹介くださる三田市のA先生に心より感謝申し上げます。

寺嶋宏曜

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