2026/03/18前歯のインプラント~「どれだけ簡単に見せられるか」~VST併用症例
- 症例集
こんにちは。寺嶋歯科の寺嶋です。
今回は、右上乳歯Cの晩期残存に対する前歯インプラント症例をご紹介します。
一見シンプルに見える症例ですが、実際には
審美的・外科的に非常にシビアな条件が揃ったケースです。
■ 症例概要
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46歳 女性
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右上乳歯Cの晩期残存
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永久歯欠損に対するインプラント治療
他院では
☆大規模GBRが必要
☆ 治療期間は長期(半年〜1年以上)
と説明されていたケースでした。
■ この症例の本質的な問題
本症例のポイントは、単なる骨不足ではありません。
この状態で従来通りの大きな切開を伴うGBRを行うと
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歯間乳頭の消失
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ブラックトライアングルの出現
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審美性の低下
といった問題が起こる可能性があります。
つまり「治療によって見た目が悪くなるリスク」がある状態
でした。
■ 治療戦略
そこで今回は、考え方を大きく変えています。
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歯間乳頭には一切触れない
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必要最小限の侵襲で骨を再建
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軟組織の保存を最優先
具体的には
● Vestibular Socket Therapy(VST)
前庭部からアプローチすることで、 歯間乳頭を切開せずに骨造成(GBR)を行う術式を選択しました。
これにより、歯間乳頭の完全温存、血流の維持、審美性の最大化を実現しています。
■ 治療の流れ
手術当日に見た目を回復
■ 治療結果
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約3ヶ月で最終補綴まで完了
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歯間乳頭はしっかり維持
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歯肉ラインも自然に回復
術後の経過も良好で、 安定した審美状態を維持しています。
歯科医師の皆様は、手術動画や術後のCTをご覧になりたいと思います。これらは寺嶋塾にてお伝えいたします。
■ 治療期間・費用
■ リスク・副作用
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腫脹・疼痛
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内出血
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感染
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インプラント脱落
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歯肉退縮
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審美的不満足
■ この症例の価値
プロが見れば、 複数の高度なテクニックを組み合わせたアドバンス症例 と分かる内容です。
一方で患者様にとっては
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手術は1回
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その日に仮歯が入る
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治療期間は約3ヶ月
「思っていたよりずっと楽だった」治療として感じられます。
■ 患者様アンケート
HPの症例を見て、自分の歯の状態と似ているものがあり、希望を持って受診しました。
インプラントというと恐怖や痛みを感じさせない、先生方の口調や安心感のある説明で、当日を乗りこえる事ができました。すばらしい歯医者さんに出会えた事に感謝しております。
ありがとうございました。
■ 最後に
インプラント治療で本当に大切なのは「 難しい症例を、難しく見せないこと」だと考えています。
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医療者側には高度な設計と技術
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患者様にはシンプルで負担の少ない体験
この両立こそが、結果として審美性、安定性、満足度につながります。
前歯のインプラントでお悩みの方、 「できるだけ負担を少なく、でも仕上がりには妥協したくない」方は ぜひ一度ご相談ください。
寺嶋宏曜