2026/04/14前歯の残根に対し、SST+CTGを併用した抜歯即時埋入・即時修復により審美的回復を行った症例
- 症例集
前歯のインプラント治療は、単に「歯を入れる治療」ではありません。
どれだけ自然に見えるか、歯肉の形態がどこまで再現されるかが、結果を大きく左右します。
当院では、骨・歯肉・補綴の三位一体で考え、長期的に安定する審美治療を目指しています。
患者様情報
治療方針
エクストルージョンによる保存の可能性も検討しましたが、右上1がセラミックで再治療を避けたい
治療期間を短縮したい という点からインプラント治療を選択しました。
治療内容
① 抜歯即時埋入(Immediate Implant Placement)
抜歯と同時にインプラントを埋入することで、骨吸収を最小限に抑え、治療期間の短縮を図ります。
② SST(Socket Shield Technique)
唇側歯根の一部を意図的に残すことで、唇側骨の吸収を抑制し、歯肉形態の維持を狙います。![]()
③ CTG(結合組織移植)
④ 即時修復(Immediate Provisionalization)
当日に仮歯を装着することで、歯肉の形態をコントロールしながら審美性を維持します。![]()
治療結果
術後早期から歯肉形態は安定し、約3か月で最終補綴へ移行しました。![]()
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CTにおいても、
・唇側骨の維持
・インプラント周囲骨の安定
が確認され、良好なSSTの成立が確認できました。![]()
治療期間・回数・費用
- 治療期間:約3か月
- 治療回数:約5回
- 費用:約50〜60万円(症例により変動)
リスク・副作用
- 感染
- 初期固定不足
- 歯肉退縮
- シールド露出
- インプラント周囲炎
歯科医師向けポイント
- SSTによる唇側骨リモデリング抑制
- CTG併用による軟組織ボリューム増加
- 即時修復による歯肉形態誘導
- 審美領域における三次元的ポジショニングの最適化
患者アンケート
【患者様からのコメント】
お世話になりありがとうございました。
歯の心配なく笑ったりご飯食べたりできるので嬉しいです。
きれいにしていただいてありがとうございました。
まとめ
前歯部インプラントにおいて重要なのは、骨だけでなく軟組織のコントロールです。
SSTやCTGは高度なテクニックですが、患者さんにとっては「大変な治療」ではなく、
「気づいたらきれいに治っていた」と感じてもらうことが理想です。
難しいテクニックをさらっと行う。
それがプロフェッショナルだと考えています。
寺嶋宏曜