2022/10/08ジルコニア接着性ブリッジの症例
- インプラント以外の方法
大阪府箕面市の寺嶋歯科医院の理事長の寺嶋です。
今回も接着性ブリッジのケースをご紹介致します。
最近、接着性ブリッジを行うことが増えております。
今回はこの左上2番が歯根破折により抜歯適応となっている患者様です。
レントゲン写真。完全に折れてしまい、骨吸収がかなり大きくなっております。
このような場合にインプラントを行う場合は、かなりの骨造成、骨移植が必要となり、身体と費用の負担が大きくなります。
この患者様は、色々な歯科を受診され、インプラントや通常のブリッジの話を聞かれましたが、最後に当院のHPをご覧になられ、接着性ブリッジを希望され来院されました。
このような骨吸収が大きいケースで、安易に抜歯すると、歯肉が大きく陥没して、大変なことになります。
まずは抜歯を行い、極力歯肉が陥没しないように骨補填材を移植しています。(抜歯&骨移植:55,000円)
術後1.5カ月、歯肉の形態変化も落ち着き、いよいよジルコニアの接着性ブリッジを製作していきます。
左上3番の裏側に接着面を設定した、ジルコニア接着性ブリッジ!!
こんな弱そうなものが長持ちするの?? ⇒
装着時。通常のブリッジように隣の歯を沢山削っていないので、満足度が全然違います。
裏側から見てもどれがブリッジか全然分かりません。
患者様の満足度も高いことがアンケート結果よりわかります。
このジルコニア接着性ブリッジの費用は
143,000円×2本分=286,000円でした。
通常のブリッジであれば3本分かかるけど、このタイプの接着性ブリッジは2本分だけなので、費用的にもメリットがあります。
まとめますと、
前歯部1本支台の2本の接着性ジルコニアブリッジの
<メリット>
・歯をほとんど削らなくて良い
・費用が2本分で済む
・もし壊れても、元の状態に戻るだけ。その時に通常の沢山歯を削るブリッジを行うのもよし、インプラントをするのもよし。
<デメリット>
・通常の3本のブリッジよりは壊れやすいかもしれない(8年前から行っている寺嶋の経験上、まだ壊れたことはありませんが・・・)
・噛み合わせが深い(ディープバイト)の患者様には、使えない場合がある(こればかりは応相談です)
・壊れてしまい、通常のブリッジを行う場合などは、再度費用がかかってしまう(保証期間は5年)