2022/11/02前歯のインプラント~口蓋裂患者様へのインプラント治療~
- 症例集
大阪府箕面市の寺嶋歯科医院の理事長の寺嶋宏曜(日本口腔インプラント学会専門医)です。
本日は、ちょっと珍しいケースをご紹介いたします。
口蓋裂の患者様へのインプラント治療です。
こちらの患者様は、生まれつき前歯の部分に骨欠損がある、「口蓋裂」という疾患をお持ちの方でした。
子供の頃に骨移植を受けられたとのことです。
今回はこの骨移植を受けた部分へのインプラント治療となりました。
他の医院では、「骨移植部位へのインプラント治療はできない」とのことで、断られてしまったとのことで、専門医を頼って当院にお越しになられました。
子供の頃の骨移植部位へのインプラントだからと言って、難しいわけではありません。
術前にサージカルガイドと仮歯を用意しておきます。
まずは歯を抜歯しました。(所要時間30秒)
今回は骨のことよりも歯肉が薄いことの方が問題です。
サージカルガイドを使って正しい位置にインプラントを埋め込みます。(所要時間10分)
その後に歯肉を移植しました。
歯肉移植って歯周病専門医の仕事で、難しそうって歯科医師からも思われていますが、全然そんなことありません。(所要時間20分)
治療終了時には仮歯も入るため、歯が無い時期が全くありませんので、大変満足度が高い治療です。
インプラントも予定どおりのところに埋め込まれております。
オペ後3か月で最終の上部構造を入れていきます。
右上の2本にはラミネートべニアを装着しました。
あと1回ぐらい歯肉移植をすれば歯肉のラインを整えることができましたが、患者様がこれで十分と仰ったためこれ以上は求めませんでした。
とても満足して頂けて我々も大変嬉しく思います。