2022/11/06前歯のインプラントとジルコニアクラウンと歯肉移植のケース
- 前歯のインプラント
大阪府箕面市の寺嶋歯科医院の理事長です。
今回は前歯の審美治療症例をご紹介致します。
まずはビフォーアフターをご覧ください。
当院まで90分かけて来院されていた遠方の患者様です。
少ない来院回数で、最大限の結果を出すように心がけておりました。
患者様の主訴は、図に示すようなブリッジの色合いや連結されている感じ、歯肉の不揃いが嫌とのことでした。
我々プロの診断としては、歯肉退縮と歯肉の陥没も審美障害の大きな原因と考えます。
ブリッジを除去したところです。歯肉のラインの不揃いと歯肉の陥没が目立ちますね。
ご本人はブリッジをやめて、インプラントにしたいというご希望がありましたので、インプラント治療と陥没を治すための歯肉移植を行いました。
矯正治療もご提案しましたが、希望されませんでした。
骨も少なかったので骨補填材を用いた骨造成もしております。(トータルオペ時間60分)
オペ直後と2か月後の写真です。歯肉退縮部分の治療はこれから行います。
インプラントの横の歯の歯肉退縮を治すために、トンネルテクニックを用いて歯肉を移植しました。(トータルオペ時間60分)
Connective Tissue Graft(CTG)って呼びます。
最近は「CTGを行って欲しい」っていう依頼が増えてきています。
寺嶋歯科医院における前歯のインプラント治療では、3ケース中2ケースで行うぐらいメジャーなオペです。
術前に歯肉退縮していた患者様は、歯肉の厚みを出しておくことで、将来の歯肉退縮を予防できます。
オペ直後と1週間後。トンネルテクニックは術後の治りが本当に早い!!
歯科医師の皆様は、どこから歯肉を挿入したか分かりますでしょうか???
これは歯肉を取った口蓋部分の1週間後の状態です。取り方が上手いので治りも早い。(←自分で言ってしまう)
これでインプラントと歯肉のオペは全て完了しました。
オペ2か月後の状態です。ジルコニアアバットメントをセットしています。歯肉に傷跡もなく完璧ではないでしょうか?
前歯部の審美治療においては、歯肉の移植は本当に有効です。
歯肉が退縮している人は、そもそも歯肉が薄いのです。被せ物をやりかえてもまた10年後にはまた歯肉退縮しています。
それを予防するのが歯肉移植!
最終の上部構造の装着、歯肉lineも揃い、歯も全て単独で被せることができ、立体感があります。
歯の並び方や形態などは、患者様からからのリクエストが豊富で、何度もヒアリングしてこの形態と並びに決定しました。
技工担当はT's Factory 小出氏です。
見る人がみればわかる、劇的ビフォーアフター。
とにかく歯肉の状態が良い!歯肉の厚みがあり、安心感がある!
治療期間 6か月
総治療費:約100万円
りすく:術後疼痛
追伸
患者のM様、すぐにブログにアップするって言ってたのに今になってしまい、症例発表遅くなり申し訳ありませんでした!
遠方にも関わらず、私の技術を信じて通院して下さり、誠にありがとうございました。