2022/11/14阪大歯学部同窓会での講演と30年ぶりの北野坂
- 院長の活動日記
大阪府箕面市の寺嶋歯科医院の
理事長寺嶋宏曜です。
今回も最後に昔話を入れております。最後までどうぞ。
大阪大学歯学部同窓会主催の若手歯科医師向けの臨床セミナーを行って参りました。
阪大OBが多様な科目をリレー方式に行うもので、私の担当は「歯周病治療」です。
ウェビナーであるため、画面の向こう側の顔も分からない若手歯科医師に語りかけます。
他のOBの先生方と一緒に記念撮影。
6年前から毎年このセミナーを同じメンバーでやっていて、全員老けました(T_T)
中央は、同窓会会長です。
私の講演タイトルは、「歯周治療を楽しもう」です。
当たり前ですが、病気を楽しもうっていう意味ではありません。
実は「歯周病専門医」って数が少ないのですが、その理由の一つとして、若手の歯科医師が憧れる専門医ではないことがあります。
長い期間かかる治療で、感染源を除去していく歯科医師側にも根気が必要な治療で、歯周病を専門する歯科医師が年々減ってきています。
勿論、「歯周病治療しています!」っていうクリニックは山程ありますというか、歯科衛生士がクリーニングしていることを「歯周病治療」って呼んでいる場合もあります。
現実問題として、歯石を取り除くだけでは難しい歯周病は治りません。
歯周病は中等度以上に進行した場合、歯周外科処置など、本来やるべきことが沢山あるのですが、多くの場合、外科治療などはなされずに、定期的なクリーニングをされているだけ。それでは、知らず知らずのうちに進行してしまい、将来悲しいことになってしまいます。
ということで、若手の頃から歯周病治療の魅力、やりがいを伝えて、歯周病専門医を育成していくことが使命であります。
そしてその先生が開業された地域の方々の健康に寄与して頂けたらなと切に願います。
本日最後の写真は、ちょっと昔にタイムスリップ。
ちょっとした用事があり、北野坂に行ってきました。
写真の「ラーメンたろう」は、30年前は「たろちゃんラーメン」という名前だったはず。
場所は変わっていないと思います。
私が小学校5年生のとき、母親と二人で北野異人館に来ました。
兄の高校の文化祭を二人で見に行った帰りに、北野異人館に観光に来たのです。
北野坂を下って帰る途中に、すでにあたり真っ暗。
暗くなってきたこともあり、久しぶりに母と手を繋ぎ、この「たろちゃんラーメン」に惹かれるように入って、母と二人カウンターで夜ご飯を食べたのが、記憶に強く残っています。
5年生になると、母と手を繋ぐことが恥ずかしくもあり、でもとても嬉しかったのです。
その恥ずかしさと嬉しさの中で食べた「たろちゃんラーメン」は、今までで食べたラーメンの中でも最高峰の美味しさ。
まさにこれぞジェットコースター効果。後にも先にもジェットコースター効果を感じたのはこの時だけです。
今回、30年ぶりに食べたい衝動に駆られましたが、その美しい記憶を保ちたいがゆえ、立ち去ることにしました。
将来も「たろちゃんラーメン」を食べることはないでしょう。(たろちゃんラーメン、ごめん)