大阪府箕面市に寺嶋歯科医院です。

今回も当院が得意としている前歯のインプラントの症例を紹介致します。

さて早速ですが、どれがインプラントでしょうか？

答え合わせを含めて、一連の流れを解説致します。

転倒して、前歯を打撲して歯根が折れてしまっていました。折れたところが化膿して、膿の出口がプツっと腫れています。

まずはCTを撮影し、骨の状態を確認し、どこにインプラントを埋め込むかシミュレーションを行います。

治療が成功するかの50％はこの作業にかかっているため、非常に重要なステップです。

手術前にサージカルガイドと仮歯を用意します。

サージカルガイドに従いインプラントを埋め込むだけなので、とてもシンプルな手術です。（むしろ折れている歯を丁寧に抜歯することの方が難しい！）

抜いた歯と埋め込んだインプラント。インプラントの周囲には骨補填材を入れています。

そして、歯肉の厚みを増やして防御力を高める歯肉移植を行いました。長期的な美しさをキープするためにも必須です。

オペ終了した直後の写真です。出血もほとんどなく、仮歯が入るため、違和感ほとんどありません。（歯肉を採取した口蓋だけが少し痛みます）

所要時間は、

①抜歯＆掻把　10分

②インプラント埋入＆骨補填＆歯肉移植　50分

③仮歯装着5分

ということで、合計60分ちょっとでした。

治っている過程をお見せします。歯肉が凹まないように仮歯を入れて支えているため、ほとんど変化なく経過します。

皆さんが気になる口蓋部分の治る過程はこちらです。ダウンタイムは2週間といったところでしょう。生体の治癒能力にはいつも驚かされます。

オペ後2.5カ月の状態。大変美しい歯肉。分厚い歯肉の存在がわかります。これが長期的な成功のポイントです。

ジルコニアクラウンを装着して終了。

レントゲンを重ねてみました。

ビフォーアフターです。

オペ時間60分、オペの回数は1回。治療期間はたったの3か月。歯が無い時期0。

良い時代になったものです。

最後は患者様のアンケート結果です。

前歯のインプラントは綺麗に入って当然って皆さん思われているので、ハードルが本当に高い治療法ですが、この抜歯即時埋入即時仮歯は皆さん本当に喜んで下さいます。

↑　6か月経過時の写真。以前よりもさらに歯肉が安定しています。

右上1番のやや黒ずんだ歯肉の天然歯よりも綺麗な歯肉。

自分でいうのもなんですが、上手い！

以上、文責　寺嶋宏曜