2023/04/26前歯の審美インプラント 外傷による歯根破折のケース 44歳女性
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大阪府箕面市に寺嶋歯科医院です。
今回も当院が得意としている前歯のインプラントの症例を紹介致します。
いつものように抜歯即時埋入即時荷重(歯を抜いた日にインプラントを埋め仮歯まで装着する治療)です。
一連の流れを解説致します。
前歯を過去に打撲して歯根が折れて歯が今にも抜けそうにグラグラしていました。歯肉も化膿して、歯も延びてきています。
まずはCTを撮影したところ歯根が折れていることが判明し、抜歯と診断しました。
当院のHPをご覧になられ、1時間半かけての遠方よりお越しになりました。
骨の状態を確認し、どこにインプラントを埋め込むかシミュレーションを行います。
治療が成功するかの50%はこの作業にかかっているため、非常に重要なステップです。
手術前にサージカルガイドと仮歯を用意します。
オペ当日は、もっと歯肉が腫れていて、従来の考え方では腫れている部位に抜歯即時埋入はリスクあると考えられてきました。(←結論、徹底的に掻把して歯肉移植すれば大丈夫です)
それよりもこの状態で歯だけ抜いてインプラントを埋入しなければ、あとで骨が陥没して大変なことになります。余計インプラントが難しくなります。
ということで、抜歯して徹底的に感染源を除去してからインプラントを埋入しました。
抜いた歯と埋め込んだインプラント。インプラントの周囲には骨補填材を入れています。
オペ終了した直後の写真と1週間後です。出血もほとんどなく、仮歯が入るため、違和感ほとんどありません。(歯肉を採取した口蓋だけが少し痛みます)
所要時間は、
①抜歯&掻把 10分
②インプラント埋入&骨補填&歯肉移植 50分
③仮歯装着5分
ということで、合計60分ちょっとでした。
皆さんが気になる口蓋部分の治る過程はこちらです。ダウンタイムは2週間といったところでしょう。生体の治癒能力にはいつも驚かされます。
オペ後3.5カ月で終了。大変美しい歯肉。
どれがインプラントか見分けがつきません。
レントゲンを重ねてみました。
ビフォーアフターです。
オペ時間60分、オペの回数は1回。治療期間はたったの3.5か月。歯が無い時期0。
治療費:約55万円
綺麗な歯肉とジルコニアクラウン
<リスク>歯肉のラインが揃わないことがある
前歯のインプラントは綺麗に入って当然って皆さん思われているので、ハードルが本当に高い治療法ですが、この抜歯即時埋入即時仮歯は皆さん本当に喜んで下さいます。
文責 寺嶋宏曜