2023/05/07前歯のインプラント~歯肉のラインを整えることが大切です~
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大阪府箕面市の寺嶋歯科医院の理事長の寺嶋です。
今回も前歯のインプラント症例を紹介致します。
治療結果にはは個人差があります、参考程度にご覧ください
まずはビフォーアフターをどうぞ。
今回の症例はシンプルで難しいオペではありません。
しかし、診断が最も大切であった症例です。
では概要をご説明致します。
患者様は、38歳女性、上顎左右犬歯の先天欠損により、現在まで接着性ブリッジを入れられておりました。
そしてそれが何度も脱離して、その都度戻していたらしいです。
このデザインでは絶対外れます。
今回右上が脱離したため、当院のホームページをご覧頂き、インプラント治療を希望されてお越しになられました。
ブリッジを外すと↑こんな感じで、右上は歯肉が多く、左上は骨が陥没しております。
さらには土台の歯が虫歯になってしまっていました( ;∀;)(従来の接着性ブリッジのデメリットはこれです・・・)
歯肉のラインが整っていることが、前歯の審美治療には不可欠です。
術前にデジタルシミュレーションを行い、歯をデザインしていきます。
デザインした歯から逆算して、インプラントを埋める位置を決めていきます。このケースでは特に深さが重要でした。
インプラントを埋めこみ、骨補填材を填入しています。
最小限の手術範囲で、沢山の骨補填を行いました。
今回はすでに歯がないため、オペの方法は抜歯即時埋入とは異なります。
(抜歯即時埋入に関する症例は他に沢山載せているので、そちらをご覧ください)
今回はご本人の希望によりノーベルバイオケア社製インプラントを用いております。
(抜歯即時埋入は他の症例で用いているメガジェン社製のインプラントが使いやすい)
費用を抑えるため、即日仮歯装着を行っておりません。
治療費を含め治療前にいろいろ相談しながら決めていきますのでご安心下さい。
オペ時間は両側で60分(麻酔、抜歯、インプラント埋入、骨補填、縫合まで全ての過程を含む)でした。
左上3番は骨造成(GBR)を併用しています。
ジルコニアアバットメントとジルコニアクラウンをセメントで固定しました。
右上3番は、歯肉が多かったため、骨切除&歯肉切除をして、ラインを整えています。
↑治療終了時の写真。歯肉のラインが整ってますね!これが大切なポイントです!
↑はレントゲンとの重ね合わせ。オペから3か月後の治療終了時。
前歯のインプラントを成功させるためには、インプラントの深さや位置などが極めて大切です。
インプラントの種類の選択も重要です。
このケースではノーベルバイオケア社を用いております。
前歯のインプラントを長期的に成功させるためには必要な要因が多いため、ある程度経験を積んだ歯科医師が治療するべきと言えます。
この症例では、
治療期間 3か月
治療費:インプラント2本で約90万(インプラント2本、骨移植、ジルコニアアバットメント2本、ジルコニアクラウン2本など全ての費用が含まれております。)
WEBに掲載や、私の講演で使用させて頂ける場合は、割引制度もあります。
(症例によって多少金額が増減します。最初に治療内容と見積もりなど書面で提示して納得されてからオペとなるのでご安心ください)
前歯のインプラントは、あらゆる技術を結集させる必要があります。
文責 寺嶋宏曜