2023/04/20インプラント義歯(インプラントオーバーデンチャー)とは?
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大阪府箕面市の寺嶋歯科医院の理事長の寺嶋です。
本日はインプラント義歯、インプラントオーバーデンチャー、Implant Over Denture(IOD)の症例をご紹介致します。
このように下顎に2本のインプラントを入れて、総入れ歯を固定する治療方法です。
下顎は歯茎の土手が低く、細くて、入れ歯が安定しにくい場合があります。
そのような場合に、小さいインプラントを2本埋め込んで、ボタンを組み込み入れ歯を固定します。
85歳男性で、入れ歯で食事が出来なくてお困りでした。
ご家族と同じ食事ができずに、お嬢様が毎食、刻み食を作っておられました。
オペ直後の写真です。
細いインプラントを2本埋め込みました。
入れ歯にもボタンを組み込み、インプラントと固定します。(写真の右側の入れ歯は、同じような症例の他の方の入れ歯の写真です。参考までに。)
↑は患者様への説明用模型。まったくこの通りのデザインで2本埋めております。
この治療法は、入れ歯をインプラントの上に乗せるため、インプラントオーバーデンチャー、Implant overdenture インプラント義歯と呼ばれており、古くから行われている方法です。
なんでも食べれるようになり、ご家族とが外食に行けるようになったと、ご本人だけでなくご家族が最も喜んでいらっしゃいました。
↓ は嬉しいアンケート結果。
歯科医師をしていて本当に良かったと思う瞬間です。
<インプラント義歯のまとめ>
メリット
・高齢者でも可能
・下顎の入れ歯が浮き上がらなくなるため、安定する
・費用が比較的安価 この症例では55万円程度(2023年4月時点)
・清掃が簡単(入れ歯なので取り外して洗える)
デメリット
・取り外し式の入れ歯であることには変わらないため、固定式を望まれるのであればALL ON 4 がお勧めです