2023/09/01抜歯即時埋入~上顎小臼歯 70歳女性~
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大阪府箕面市の寺嶋歯科医院の理事長の寺嶋宏曜です。
今回は、上顎の小臼歯の抜歯即時埋入のケースをご紹介致します。
まずはビフォーアフターをご覧ください。
この症例は数ある症例の中の一つの臨床例です。結果は患者様によって異なることをご了承下さい。
治療期間は2か月半で、綺麗に治りました。
では概要を記していきます。
70歳女性。上顎の第2小臼歯(左上5番)の破折で、インプラント治療をすることになりました。
CTでは、根の先に慢性の病巣もありました。
昔ながらの治療法であれば、この左上5番を抜歯してから数か月待ってからインプラントを埋入し、さらに数か月。合計6か月コースでした。
現代では抜歯即時埋入が当たり前。
上の治療計画のように上顎洞の底部の骨にインプラントを嚙みこませることで、固定を得ます。
抜歯即時埋入はこのように、固定を得ることができないと失敗します。最初のプランニングが命です。
このように歯を抜いて、すぐにインプラントを埋入します。
私が好んで使用しているメガジェンインプラントはこの抜歯即時埋入に非常に適しているインプラントです。
オペ時間は、抜歯⇒インプラント埋入でトータル30分。縫合も不要でした。
とてもシンプルで簡単な手術です。
患者様に許可を頂いてオペ動画を特別に公開!!↓
治療計画通りに埋入できました。
私の臨床では、歯がある場合であれば95%は部位関係なく抜歯即時埋入しています。
専門医によるオペのメリットは、
①オペ時間が短い
②オペの回数が少ない
③治療期間が短い
と言えます。
1週間後の治癒も非常に良好。
抜歯即時埋入は骨補填材を填入することが多いのですが、本症例では自家骨のみを使用しています。理由としては、骨の厚みが十分にあったため、吸収しないと想定したからです。また吸収したとしても問題ない位置にインプラントを埋め込むことができたからです。このあたりは経験も非常に重要になってきます。
ジルコニアクラウンをスクリューで締結します(スクリュー固定と呼びます)
周囲の骨も安定しています(プロが見れば、いかに安定しているかが分かると思います。プラットフォームスイッチングの上に骨が乗っていますね)
現代のインプラント医学では、いかに早く治療を終了させるかが大切なポイントになっております。
この症例の
費用:約43万円
治療期間:治療期間2.5か月
治療回数=たった3回のみ(①抜歯&埋入 ②インプラント型取り ④インプラント装着)