2023/12/02前歯のジルコニア接着ブリッジ 30代女性
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大阪府箕面市の寺嶋歯科医院の理事長の寺嶋宏曜です。
今回も当院が得意としている前歯部の接着性ブリッジについて紹介致します。
まずはビフォアフターをどうぞ。
流れを説明致します。
30代女性。
前医で抜歯して従来型のブリッジを提案され、当院のホームページをご覧頂き、接着性ブリッジを希望されて来院されました。
レントゲンでの診断の結果、左上1番(一番前の歯)は内部吸収を起こしているため保存できないため抜歯。
左上2番は根の先に病気(根尖病巣)があるため、根管治療をしてからクラウンを入れることにしました。
ジルコニア製接着性ブリッジを装着しました。隣の歯に張り付けるだけ。
裏から見た写真。1本のジルコニアのウィングを隣の歯の裏に張り付けています。
左上1番は抜歯して骨補填材を移植して歯肉の陥没を抑制する治療を行いました。歯槽堤温存術(リッジプリザベーション)を行っております。(55,000円/2023年時点の価格)
薄いジルコニアのウィングを隣の歯(今回は門歯)に張り付けるだけ。
非常にシンプルなデザインで、歯をほとんど削らないことが最大の利点です。
歯を削る時にも麻酔も要りません。(麻酔が要るほど削ることは、ほとんどありません)
強度もあり、2015年から行っている治療法ですが、当院ではまだ一度も壊れたことがありません。(症例をしっかり見極めていることも理由の一つです)
治療後の状態です。とても自然な感じで入り、患者様にも喜んで頂けました。
裏から見ても表からも見ても、他人には見分けはつきません。
最近府外からの接着性ブリッジ希望者がかなり増加しております。
沢山症例を手掛けることができ、その分知見が蓄積され、本当に有難く思っております。
歯を削る量、どこを削るか、ジルコニアやセメントの商品はどれを選ぶかなど、簡単そうに見えて経験が結構左右する治療です。
前歯部1本支台の2本の接着性ジルコニアブリッジの
<メリット>
・歯をほとんど削らなくて良い
・治療回数は2回のみ(1日目:歯を削って光学スキャン 2日目:装着(もしくは1日で完了させるワンデートリートメントも可能な場合があります)
この症例では抜歯が必要であっため、+2回かかっています
・費用が2本分で済む。 この症例では132,000×2本でした。(この症例では 歯槽堤温存術を行っているため+55,000円かかっています。)
・もし壊れても、元の状態に戻るだけ。その時に通常の沢山歯を削るブリッジを行うのもよし、インプラントをするのもよし。
<デメリット>
・通常の3本のブリッジよりは壊れやすいかもしれない(2015年から行っている当院の経験上、まだ壊れたことはありませんが・・・)
・支えている1本の歯に負担がかかりすぎることがある(症例選択が重要です)
・ポンティック(ダミー)の部分のみで硬いものを噛むことはなるべく控えた方がよい
・噛み合わせが深い(ディープバイト)の患者様には、使えない場合がある(こればかりは応相談です)
・壊れてしまい、通常のブリッジを行う場合などは、再度費用がかかってしまう(当院の保証期間は5年)
以上、ジルコニア製接着性ブリッジの紹介でした。
皆さん、本当に喜んで下さるので、私も大変遣り甲斐のある治療の一つです。
(文責:寺嶋宏曜)