2024/08/28すきっ歯をオールセラミッククラウンとべニアで治した症例
- 症例集(審美)
大阪府箕面市の寺嶋歯科医院の理事長の寺嶋宏曜です。
今回は審美歯科の中でも、極一般的な正中離開(前歯と前歯の隙間)を治す治療を紹介します。
右上1番の強い変色と、すきっ歯を治したいということで来院された女性です。
変色している歯は、神経がすでに無かったため、ウォーキングブリーチ(歯の内部から行う漂白)を行いました。
土台の変色が強いと、オールセラッククラウンを入れたとしても、透過性が高い素材がゆえに、土台の色の影響を受け、暗くなってしまうのです。
すきっ歯を治すためには、矯正治療を行うか、べニアやダイレクトボンディングなどを用いて人工物で閉鎖する2つの方法があります。
相談の結果、クラウンとべニアで治すことになりました。
上の写真のように、歯を削りました。
<歯科医師向けコメント>
正中離開を閉じつつ、ブラックトライアングルを治すには、通常のべニアよりも、歯肉縁下に形成し、隣接面を舌側までしっかりと削っておかないといけません。この形成が甘いとべニアの製作が難しくなります。
Wrap形成はしていなので、いわゆる270°べニアの一種ですね。
ストレートに立ち上げるために、右上1もやや縁下深くに形成しています。
オールセラミッククラウンとべニアを製作しました。(院内技工)
クラウンとべニアの装着時の写真。綺麗にフィットしています。
めちゃくちゃ喜んで下さいました。
審美歯科って本当にバリエーション豊かです。
だから歯科治療って楽しいのです!
<セラミックを用いたすきっ歯の治療>
治療回数: 最低2回
治療期間: 最低3週間
治療費:
・ウォーキングブリーチ 22,000円
・セラミック:132,000円(1本)×2本 2024年8月現在の価格(価格は変わる可能性があります)
メリット:来院回数と期間が短い
デメリット:歯を削る必要がある。
文責 寺嶋宏曜