大阪府箕面市の寺嶋歯科医院の理事長の寺嶋です。

今回は奥歯のインプラント症例を紹介致します。

治療結果には個人差があることをご了承ください。

まずは↑の写真のビフォーアフターをどうぞ。

59歳女性です。↑の写真は奥歯を抜いて部分入れ歯を入れたときの写真です。長年奥歯が無かったことにより、前歯の裏のメタルに穴が開いています。噛み合わせの高さも少し下がっていました。

左上の奥歯が折れていたため、抜歯が必要でした。

患者様は部分入れ歯を希望されましたので、部分入れ歯を装着しましたが、どうしても好きな食事（硬いものが好き）が食べれなくて、インプラントを希望されました。

↑手術当日です。奥歯に計4本のインプラントを埋め込み、さらに仮歯を装着して奥歯で噛めるようにしました。

今回は解説しませんが、右上4番は骨造成、左上6はソケットリフトを同時に行っております。

インプラント埋入手術は左右で60分、仮歯製作が60分でした。インプラント埋め込むより、仮歯の製作の方が大変です。お口の中で着脱を繰り返し、噛み合わせを整えるのは結構大変なのです。

もちろんこの段階では、まだインプラントと骨の結合は生じていないので、硬いものは噛んではいけません。やわらかいものであれば食べることができます。これまで苦痛だった部分入れ歯とはさよならです。オペ当日に「人生変わった」と言って頂けます。私も治療していて嬉しい瞬間です。

＜歯科医師向け解説＞上顎臼歯部にインプラントを埋入して、これまで使用していた入れ歯を使用しつづけるのは、例え2回法にしたとしても、インプラントをロストするリスク上がります。義歯の咬合力が粘膜を介して伝わり、インテグレーションしないことがあります。TCを貼ったとしても一緒な気がしてます。（硬くなる前に交換しつづければマシでしょうが。）ヒーリングアバットメントで1回法ではさらにハイリスクです。私のこれまでの経験上、今回のように即時荷重する方がよっぽど成績が良いです。ただし、TEKが割れたりするとインプラントもロストします。割れないTEKを入れましょう。即時荷重で大切なポイントは初期固定は当然なのですが、同じぐらい重要なのはリジッドな固定です。

1か月後にはインプラントと骨が結合するので、それから奥歯の高さを上げて、前歯のクラウンをやりかえました。

ビフォアーアフターです。非常に満足して頂けました。

何年かぶりに砂ぎもを食べれたことがめちゃくちゃ嬉しかったとのことでした。

うれしいアンケート結果。人生大きく変わります！

治療期間　4か月（抜歯から最終上部構造装着まで）

治療費　　2,255,000円（税込、オペ、仮歯、上部構造など全ての費用が含まれております）

文責　寺嶋宏曜