2024/09/28オールオンXの症例（上顎オールオン６、下顎オールオン４）の劇的治療～人生変わるかもしれません～
- 症例集
大阪府箕面市の寺嶋歯科医院の理事長の寺嶋です。
今日は上顎オールオン６下顎オールオン４の症例をご紹介致します。
この治療が4カ月で終わるって良い時代です。
実際のストーリーを物語的に紹介していきます。
まずはビフォーアフターをどうぞ。
初診時の写真は↑です。78歳女性。
入れ歯をたまに使うけど、食事はほとんど丸のみされている患者様です。家族と同じ食事をしたいというご希望でした。
高齢であることも心配されていましたが、全身的に問題がなければインプラントは可能です。
さらにオペ中は麻酔科医が心電図や血圧計、呼吸管理をしながらオペをするので、安心して受けて頂けます。
お顔の写真から理想的な歯の位置をデジタルでデザインして、それとCTの骨のデーターを重ね合わせて、どこにどのサイズのインプラントを入れていくか決めていきます。
デジタルが進化して、本当に素晴らしい時代になりました。
以前のように術者が感覚で埋入ポジションを決めていた時代とは、雲泥の差です。
このデザイン作成に3週間ぐらいかかります。デザインができたからと言って、オペをするのは私です。いくら素晴らしいプランニングでも、最後の最後重要なのは術者のテクニックです。
神経や動脈などの解剖学的制約を避けたり、骨の硬さ、開口量など、これまでの手術の経験を総動員させてプランニングを行います。
担当技工士と何度も打ち合わせを行っております。
そしてデザインを元にしたサージカルガイドと人工歯を製作し、いて、いよいよオペに。
オペは静脈内鎮静下で行いました。
プランニングどおりにインプラントを計１０本埋入（実は左上の骨が弱かったので、もしものときのために追加で１本埋め込んで眠らせてます（こういう場合に追加料金は頂いていません）
上顎は鼻腔底や上顎洞底骨を固定源にしています。
もっと骨をリダクションする症例もありますが、下顎は下顎管が近いし、上顎は長いものを鼻腔底に当てたかったので、今回はボーンリダクションは少なめです。
オペ時間は上下で２時間 そしてその後仮歯の製作が１時間でした。
当院では、オペを２階の手術室で行い、仮歯の装着は1階の診療室で行っています。
当日朝食は絶食のため、オペ終わってから皆さんお腹すいたとおっしゃられます。
↑オペ当日にこのような仮歯を入れることができます。やや分厚く作っているのですが、強度が命なので、しばらくこれで辛抱して頂きます。
ただし、今日をもって入れ歯や歯が無い人生から卒業なので、ほとんどの人がこの時点で人生変わったとおっしゃられます。
見て下さい。この口元。オールオンXは、人生を変える究極の治療法です。
↑来院時と帰宅時で劇的ビフォアーアフター。帰り際に鏡見て、喜んで下さるお姿を見て、私も歯科医師をやっていて良かったと心から思える瞬間です。
２週間後の状態です。痛みもそこまで強くなく、やわらかい食事であれば普通に食べることができたようです。
2.5か月後の状態。非常にきれいな状態です。ご本人のブラッシングも良好です。（慣れるまで歯磨きが難しいのですが、当院の衛生士がしっかりと何度もレクチャーいたします）
そしてジルコニア上部構造を製作（歯肉がついている上部構造です。製作者はジョニーズファクトリーの正井技工士。いつもありがとうございます）
そしてオペから4か月後に、ジルコニアの上部構造を装着して終了です。
７８歳とは思えない、美しい口元に生まれ変わりました。歯磨きが本当に上手です。
↑劇的ビフォアーアフター。
術前と術後の比較写真。
今まで食べることができなかった野菜が食べれるようになって本当に嬉しいとのことでした。
３世代での一緒に食事ができるなど楽しみが蘇ったとのことでした。
＜歯科医師向けのまとめ＞
他のブログでもお伝えしているように、オールオンXは、プロビの強度が重要です。割れないようにガチガチに固定しましょう。
そして最初から最後までデジタルを駆使して行いましょう。プロビ製作が大幅に時間短縮になります。
（この症例では最後の下顎の印象のみアナログで他はデジタルです。オールオン系の下顎のIOS印象だけは難しいときがあります( ；∀；)
今回も何度もトライしたけど無理だったので、アナログに切り替えました(-_-;)）
＜症例のまとめ＞
オールオンXの一般的な治療期間：３－６か月 技工物の製作に時間がかかる場合があります。
治療費：この症例ではトータル約６００万円（上下同時割引や、症例をWEBに載せさせて頂ける場合は 約５０万程度割引になります）
上部構造の素材をハイブリッドにするなど、さらに安く仕上げることも可能です。
金額は高額ですが、食べる楽しみがよみがえり、人生大きく変わったと言って貰えることが非常に多く、私も担当医としてそれに携われることのが本当に幸せです。
まずはご相談下さい。
文責 寺嶋宏曜
