2024/11/17奥歯のインプラント治療~糖尿病患者様の症例~
- 症例集
大阪府箕面市の寺嶋歯科医院の理事長の寺嶋です。
今回は奥歯のインプラント症例~糖尿病患者様の症例~を紹介致します。
本症例は当院の年間350本(累計約3000本/15年間)のインプラントの症例の中の1症例に過ぎません。
当然ながら、治療結果には個人差がありますことをご了承下さい。
まずは↑の写真のビフォーアフターをどうぞ。
糖尿病の第6番目の合併症に歯周病があります。この方も上顎の奥歯が重度の歯周病で骨が溶けてしまい、グラグラしていました。
このような糖尿病患者様ではいきなりインプラント手術は行わず、まずは歯周病治療を徹底的に行っていきます。(歯周基本治療と言います。)
当院は、歯周病専門医のクリニックとして、責任感を持って歯周病治療を行っています。
炎症のコントロールを行い、口腔内の環境が整ってからいよいよインプラント治療です。
骨吸収が大きく、5年前であればサイナスリフトを行っていた症例です。
しかし、糖尿病患者様ですので、できるだけ低侵襲で行いたい。安心してください。今は新しい技術があるのでほとんどの症例でサイナスリフトは不要になりました。
<歯科医師向けコメント>そこで、デンサーバーを用いて圧縮拡大&ソケットリフトを行い、感染のリスクが高いため、異物になるかもしれない骨補填材を一切使わず自家骨だけで行うという感染を配慮したインプラント治療を行いました。
↑終了時の写真。歯周病治療により、前歯の歯肉も引き締まっている状態がわかりますね。
でも歯磨きも年齢的に難しくなってきており、さらには糖尿病のこともあり、どうしても100点の歯肉にはなりません。だからこそ今後のメンテナンスが大切。
安定したインプラント周囲の骨ですね。パノラマ写真ではわかりませんが、ワイドインプラントを既存骨の皮質骨にしっかりと噛ませているため、安定しております。
現在は2か月に1回、メンテナンスでお越しいただいております。
歯周基本治療も含めて約8か月の治療期間がかかりましたが、今では何でも奥歯で噛めるて嬉しいと言って頂いております。
ビフォアーアフターです。非常に満足して頂けました。
うれしいアンケート結果。人生変わります!
治療期間 8か月(初診から治療終了時まで)今後のメンテナンスが最も大切です。
治療費 約300万円(上顎両側インプラントブリッジと左下のインプラント、その他セラミック治療など全て含む)
リスク 上顎洞炎 インプラント周囲炎
文責 寺嶋宏曜