2024/12/27最も費用を抑えた上顎オールオン4症例~残りの人生が夢のように楽しく前向きに変わった症例~
- 症例集
大阪府箕面市の寺嶋歯科医院の理事長の寺嶋宏曜です。
今日は最も費用を抑えた上顎オールオン4の症例をご紹介致します。
まずはビフォーアフターをご覧ください。
この症例は年間350本(累計3000本)の当院の実績の中の一つの臨床例です。
当然のことですが、結果は患者様によって異なります。
この治療が3カ月で終わるって良い時代です。
実際のストーリーを物語的に紹介していきます。
まずはビフォーアフターをどうぞ。
初診時の写真は↑です。79歳女性。
上顎の歯がほとんどグラグラで、食事もできなくて、この先の人生を考えるととても気持ちが沈むという悲痛な訴えをお持ちでした。
治療しないといけないとは分かっていたけど、前向きになれなかったようです。
意を決してインプラント治療を希望して、ご主人と一緒に来院されました。
高齢であることも心配されていましたが、全身的に問題がなければインプラントは可能です。
さらにオペ中は麻酔科医が心電図や血圧計、呼吸管理をしながらオペをするので、安心して受けて頂けます。
お顔の写真から理想的な歯の位置をデジタルでデザインして、それとCTの骨のデーターを重ね合わせて、どこにどのサイズのインプラントを入れていくか決めていきます。
デジタルが進化して、本当に素晴らしい時代になりました。
以前のように術者が感覚で埋入ポジションを決めていた時代とは、雲泥の差です。
このデザイン作成に3週間ぐらいかかります。デザインができたからと言って、オペをするのは私です。いくら素晴らしいプランニングでも、最後の最後重要なのは術者のテクニックです。
神経や動脈などの解剖学的制約を避けたり、骨の硬さ、開口量など、これまでの手術の経験を総動員させてプランニングを行います。
担当技工士と何度も打ち合わせを行っております。
そしてデザインを元にしたサージカルガイドと人工歯を製作し、いて、いよいよオペに。
オペは静脈内鎮静下で行いました。
プランニングどおりにインプラントを計4本埋入(実は右上の骨が弱かったので、もしものときのために追加で1本埋め込んで眠らせてます(こういう場合に追加料金は頂いていません)
上顎は鼻腔底や上顎洞底骨を固定源にしています。固定が得られなかった部位は長いインプラントに変更したりしています。
オペ時間は1.5時間 そしてその後仮歯の製作が1時間でした。
当院では、オペを2階の手術室で行い、仮歯の装着は1階の診療室で行っています。
↑オペ当日にこのような仮歯を入れることができます。やや分厚く作っているのですが、強度が命なので、しばらくこれで辛抱して頂きます。
ただし、今日をもってグラグラして噛めなかった人生から卒業なので、ほとんどの人がこの時点で人生変わったとおっしゃられます。
そしてオペから3か月後に、上部構造を装着して終了です。
この治療が3カ月で終わるのは本当に素晴らしい時代です。
今回は費用を抑えるため、PMMAという素材の上部構造を装着しています。
美しい口元に生まれ変わりました。
↑劇的ビフォアーアフター。
ちなみに、今回の治療をきっかけに、治療にも前向きになられたため、ご本人も見て見ぬふりをしていた下顎も治療していくことになりました。
これまで歯科医師を20年やっていて、分かってきたこともあります。
全顎的な大がかりな治療を行うときには、ご本人に少しでも良いから「ちゃんと治っていっている」という安心感を提供することが、その後の継続挺な通院はもちろん、セルフケアの上達や、日々の活力を取り戻して頂けることが多いのです。
そういう意味ではオールオン4は、オペ直後から治っていることを実感できるため、素晴らしい治療の1つです。
沢山治す必要がある方には、まずは「ちゃんと治っていっている。頑張って通ってみよう!」って実感して貰える簡単な部位、本人が結果を実感できるところから治療して差し上げるのが良いことが多い。
こういうことは教科書には載っていないけど、多くの患者様から教えて頂いたことです。
とても嬉しいアンケート結果はこちら!!
<症例のまとめ>
オールオン4の一般的な治療期間:3-6か月 技工物の製作に時間がかかる場合があります。
本症例の治療費:2,453,000円(税込み、静脈内鎮静含む)
金額は高額ですが、食べる楽しみがよみがえり、人生大きく変わったと言って貰えることが非常に多く、私も担当医としてそれに携われることのが本当に幸せです。
<リスク>術後の腫れと痛み>
まずはご相談下さい。
文責 寺嶋宏曜