2025/02/06歯性上顎洞炎を有する歯への抜歯即時インプラント埋入
- 症例集
大阪府箕面市の寺嶋歯科医院の理事長の寺嶋宏曜です。
今回は、上顎洞炎を有する歯への抜歯即時埋入のケースをご紹介致します。
まずはビフォーアフターをご覧ください。
この症例は年間350本(累計3000本)の当院の実績の中の一つの臨床例です。
当然のことですが、結果は患者様によって異なります。
治療期間は2.5月という短期間で、上顎洞炎も綺麗に治りました。
53歳女性。歯の破折で来院されました。
CT診断の結果、歯根破折、歯髄壊死、軽度の歯性上顎洞炎(上顎洞粘膜の肥厚)でした。
長期的な予後や治療の簡便さから、相談の結果インプラント治療を行うことにしました。
昔ながらの治療法であれば、抜歯して数か月待ってからインプラントを埋入し、さらに数か月。合計6か月コースでした。今は全然違います。
抜歯即時埋入を行いました。抜歯をして徹底的に感染物は除去します。
埋入して抜歯した穴とインプラントの間のスペースには骨補填材を入れて、コラーゲンのスポンジで蓋をして終了。
オペ直後と1週間後の状態。
2.5か月後に最終の上部構造を装着して終了。当院の技工士が製作したジルコニアクラウンをスクリューで締結しました。
抜歯&インプラントのオペから2.5カ後のCT所見では、上顎洞の炎症は綺麗に消失していました。
ちなみにインプラント治療したから上顎洞炎が治ったのではなく、感染していた歯を抜いたから治ったのです。
嬉しいアンケート結果。過分な評価で恐縮です。
インプラント治療は目覚ましく進化しています。
患者の皆様が、古い情報やネガティブな情報のみに迷わされることなく、正しく治療法を選択できるように、私もこのようなブログで情報を発信して参りたいと思います。
この症例の費用:約45万円 治療期間:2.5か月
治療回数=たった4回のみ(①抜歯&埋入 ②1週間後のチェック ③2か月後にインプラント型取り ④2週間後にインプラント装着)
<リスク>
抜歯後に痛みがでる場合があります。
文責 寺嶋宏曜