2025/06/25欠損補綴の新しい選択肢、ジルコニア接着ブリッジ
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インプラントだけじゃない
― 欠損補綴の新しい選択肢、ジルコニア接着ブリッジ ―
大阪府箕面市の寺嶋歯科医院の理事長の寺嶋です。
歯を失ったとき、「インプラントしかないのでは...」と思われる方も多いかもしれません。
もちろんインプラントは非常に優れた治療法ですが、それだけが選択肢ではありません。
今回ご紹介するのは、ジルコニア接着ブリッジというもう一つの選択肢。
歯を失った部位に、手術なし・金属なし・短期間で機能と見た目を回復できる治療法です。まずはビフォーアフターをどうぞ!
治療が難航したインプラント経験者のケース
今回の患者様は、以前に他院で左下の小臼歯部にインプラント治療を受けられましたが、 インプラント埋入後に神経麻痺が生じ、治療が中断となったとのことでした。
これはごく稀なケースであり、前医の判断や処置に問題があったわけではありません。 思いがけない経過となり、患者様にとっても大きなご負担となりましたが、 前医にとっても、非常に心を痛めるご経験であったことと思います。
私自身、これまでに3,000本以上のインプラント埋入手術を執刀してまいりましたが、 このような経過をたどった症例には、これまで一度も出会ったことがありません。 それほどに稀で、予測の難しいケースであったと言えます。
インプラント除去は可能だったが、手術回避のため温存
残されたインプラントは除去可能な状態でしたが、 「これ以上神経に触る処置は避けたい」という患者様のご希望により、 インプラントには触れず、別の方法で咬合回復を図ることとなりました。
そこで選ばれたのが「ジルコニア接着ブリッジ」
周囲の歯を最小限しか削らずに、ジルコニア製のブリッジを接着する方法です。
今回は片側支台(シングルリテイン)タイプを採用し、審美性・機能性ともに高い仕上がりとなりました。
- 外科処置なし
- 金属不使用
- 色調・形態の自然さ
- いつでも除去も可能
治療は"1日で完結"します
当院では「ワンデートリートメント」が可能です。
治療費:220,000円(税込) × 欠損部位数(今回は2か所) ワンデー加算 22,000円(税込) × 欠損部位数(今回は2か所)
※自由診療(保険適用外)
将来への備えとしての"柔軟性"
接着ブリッジは、必要があれば補綴物を除去して再治療も可能です。
今回は、残存インプラントにトラブルが生じた場合にも備え、 除去しやすい設計としました。
このような方におすすめです
- 「インプラントしかない」と思い込んでいた方
- 手術に抵抗がある方
- 周囲の歯を大きく削りたくない方
- 金属を使わず審美性を重視したい方
- 短期間で見た目と機能を整えたい方
大切なのは、"知って選ぶ"こと
インプラントは素晴らしい治療法ですが、すべてのケースに万能とは限りません。
過去の治療歴や全身状態、生活スタイルに合わせて、「選べる」ということが大切だと私たちは考えています。
このブログでは、"あまり知られていない治療法"を知っていただくことで、 患者様ご自身が納得して選択できるようになることを願っています。
ご相談はお気軽にどうぞ
大阪府箕面市 寺嶋歯科医院 HIROAKI TERASHIMA D.D.S., Ph.D.