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箕面市の寺嶋歯科医院 Tel.072-721-2562

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2025/07/24過去に入れたインプラントの隣に、さらに前歯のインプラント治療をしたケース(フリーハンドの埋入は安全なの?)

大阪府箕面市の寺嶋歯科医院、理事長の寺嶋です。

今回は、前歯部インプラント治療の症例をご紹介します。
当院の年間350本以上のインプラント治療の中の一例であり、治療結果には個人差があることをあらかじめご了承ください。

今回はフリーハンドでの埋入は大丈夫なのか?という質問にも回答しているので最後までお読みください。

【術前の状態】

患者様は左上の歯肉の腫れを主訴に来院されました。
以前に他院で施術されたインプラントの横の歯の根元に腫脹と排膿が見られ、同部の不快感を訴えられていました。

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CT所見

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  • #12:他院インプラント。角度に問題があるが撤去するほどのものではないが、唇側にCTGを行う。

  • #11:根尖病巣と破折の疑い➡抜歯即時埋入を予定

  • #22:すでに欠損


【手術内容】

抜歯と感染源の徹底的な掻爬

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#11を抜歯し、感染源を確実に除去しました。

即時インプラント埋入

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#11・#22に対し、フリーハンドで理想的な3次元的位置に埋入を行いました。
当院では、必要に応じてサージカルガイドを併用しますが、今回は経験と術中の確認によりフリーハンドで安全に埋入しております。本症例のように、隣接部位(#12)にすでにインプラントが埋入されている場合、骨量や方向に制限があり、非常に難易度が高い治療となります。 埋入位置をわずかに誤ると、インプラント同士の干渉や清掃性の低下を引き起こすため、極めて繊細な設計と埋入技術が求められます。

骨造成およびCTG(歯肉移植)

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  • 骨補填材にて骨欠損部を再建

  • 歯肉の封鎖・ボリューム増大を目的に、上顎口蓋からの結合組織を採取し、移植。


【術後経過】

オペ直後

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インプラントの安定性は良好で、CTGで骨補填材も封鎖できています。オペ時間は75分。

Day 0 〜 Day 7

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1週間後には歯肉も落ち着き、抜糸時も問題なし。仮歯で快適な状態を維持しています。

Day 80(2.5か月後)

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型取りのために来院。歯肉は厚く、非常に健康的な状態でした。


【最終補綴】

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ジルコニアアバットメントとジルコニアクラウンを装着。
機能性・審美性ともに高いレベルで回復しました。

自分で言うのも何ですが、埋入ポジションは最高です。フリーハンドとは思えない精度。


【Before & After】

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治療前の不適合なブリッジもなくなり、美しい歯肉です。


【治療概要】

  • 治療期間:約3か月(抜歯から最終補綴装着まで)

  • 治療回数:初診から最終補綴まで5回

  • 治療費用
    インプラント治療と#21のクラウンの費用(CTG、骨造成、仮歯、最終補綴すべて含む)
    → 1,276,000円(税込)

  • 使用インプラント:メガジェン エニーリッジ&メガジェン ブルーダイヤモンド

  • リスク・注意点:術後の腫れ、痛み、出血、インプラント周囲炎、補綴物の破損など


【院長より】

アンケート結果はこちら!嬉しいですね!

前歯のインプラントをしていただきました。少し不安もありましたが、手術中は先生が何度も声かけをしてくださり、痛みも無くリラックスして治療を受けることができました。仕上がりもイメージどおり、きれいにして頂きました。ありがとうございました。

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【院長より】

前歯のインプラント治療は、機能性とともに「審美性」も極めて重要です。
今回のように、抜歯即時埋入+CTGを適切に行えば、歯が無い期間なく、短期間での治療が可能です。

特に「抜歯前」にご相談いただけることが理想的です。
抜歯してから来院されるケースが多いのですが、残っている歯がある段階でご相談いただけると、治療の選択肢も広がります。

また、よく患者様からサージカルガイド使わないのは大丈夫なの?って聞かれるので回答します。

▶ 結論:

サージカルガイドは正確性の向上に有効だが、ガイドが必ずしも"最適な治療結果"を保証するわけではない。
術者の経験・解剖学的制約・臨床判断力により、フリーハンドであっても十分に安全かつ理想的な埋入が可能です。

審美領域では術中判断力が重要Chen S, Buser D. (2009) Clinical and esthetic outcomes of implants placed in the esthetic zone.
→ 前歯部では、骨や軟組織の厚み、歯肉ラインの調和など術中に判断すべき変数が多いため、フリーハンドの柔軟性がむしろ有利に働く場合がある。

という論文があります。私も同意見です。

本症例のように隣在インプラントとの距離・骨量・軟組織の状態を術前から詳細に把握しており術中の視認性と触診により柔軟なポジショニングが必要な場合には、あえてガイドを使用せず、フリーハンドで3次元的な最適位置へと導く方が、結果として審美性・機能性ともに優れると判断しております。

「ガイドを使わない=不正確」では決してありません。
むしろ術者の経験と判断に基づくフリーハンド埋入は、審美領域においてはカスタマイズされた最適解を導き出す強力なアプローチとなります。

寺嶋宏曜

© Terashima Dental Clinic