2025/12/19前歯が折れた場合の治療法|抜歯即時インプラントによる審美回復症例
- 症例集
こんにちは。
大阪府箕面市の 寺嶋歯科医院 院長の寺嶋宏曜 です。
私たち歯科医師の仕事は、歯を失ったときにインプラントで噛む機能を回復させることも大切ですが、それ以上に重要なのは「見た目・機能・長期安定性のバランスを考えた治療」を行うことだと考えています。
特に前歯は、見た目だけでなく、発音や表情にも大きく影響する部位です。
今回は、前歯が突然折れてしまった患者さんに対して、抜歯即時インプラントと歯肉移植(CTG)を併用し、短期間で審美的な回復を得られた症例をご紹介します。
症例概要
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60歳・男性
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主訴:前歯の根が折れ、差し歯が外れた。歯肉が腫れている
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来院動機:かかりつけ歯科医院にて「抜歯が必要」と診断され、インプラント治療を希望
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術前診断|前歯の歯根破折と骨吸収CTおよびレントゲン検査の結果、
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歯根破折
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唇側(頬側)骨の吸収
前歯部は、抜歯後に時間を空けると骨と歯肉の吸収が進行しやすい部位です。その結果、インプラント治療が難しくなったり、見た目の回復が困難になることがあります。
治療方針|抜歯即時インプラント+歯肉移植(CTG)
本症例では、条件を慎重に評価したうえで、
を同日に行いました。
手術当日に仮歯を装着することで、見た目を大きく損なうことなく帰宅していただいています。
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- トータル所要時間60分程度
治療経過
治療結果

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自然な歯肉ラインを維持
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インプラント周囲骨・歯肉ともに安定
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審美性・機能性ともに良好
前歯部インプラントにおいて重要な「歯と歯肉の調和」が得られた症例です。
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治療期間
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通院回数 5回
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治療期間 約3か月
※骨や歯肉の状態、全身状態により前後することがあります。
費用の目安
約55万円前後
(インプラント手術、骨補填、歯肉移植、仮歯、最終補綴を含む)
※症例条件により異なります。
リスク・注意点
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インプラントが骨と結合しない可能性
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感染
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骨吸収
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歯肉退縮
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仮歯の破損・脱離
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全身状態や喫煙による治癒遅延
まとめ
前歯が折れてしまった場合でも、条件が整えば
**抜歯即時インプラントと歯肉移植(CTG)**により、-
治療期間の短縮
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見た目の変化を最小限に
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長期的に安定した結果
を目指すことが可能です。
すべての症例に適応できるわけではありませんが、専門的な診断と経験に基づく治療選択が結果を大きく左右します。
患者アンケート(治療後のご感想)本症例の患者さんより、治療終了後に以下のようなご感想をいただきました。

「本医院を選んで良かったです。
差し歯を入れた歯が折れた時は、正直かなり落ち込みました。
『インプラントしかないのか...』と不安になりましたが、
インターネットでこちらの医院を見つけ、 数多くの症例と処置例を見て、ここなら任せられると思い来院しました。手術の際は緊張しましたが、その都度、進行状況を説明していただき、
痛みもほとんどなく、短時間で終わったことに驚きました。
仕上がりも自然で、自分の歯のように違和感がありません。
これからも安心して噛めます。ありがとうございました。」 -
院長より(最後に)
前歯が突然折れてしまったとき、多くの方が 「もう抜くしかないのか」 「インプラントしか選択肢がないのでは」 と、大きな不安を感じられます。
しかし実際には、歯や骨、歯肉の状態を正確に診断し、適切なタイミングと方法を選択することで、見た目や機能をできるだけ損なわずに治療できる可能性があります。
抜歯即時インプラントは、決してすべての症例に適応できる治療ではありません。
だからこそ当院では、無理に治療を勧めるのではなく、リスク・限界・代替案まで含めて丁寧に説明したうえで治療方針を決定することを大切にしています。
今回の症例が、 「前歯が折れてしまい、どうすれば良いか分からず悩んでいる方」
にとって、治療を考える一つの参考になれば幸いです。
ご自身の歯の状態に合った治療法を知りたい方は、どうぞお気軽にご相談ください。
寺嶋宏曜