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箕面市の寺嶋歯科医院 Tel.072-721-2562

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2025/12/31外傷で前歯を失い骨吸収が進行寸前だった症例に対し、早期インプラント治療で歯ぐきの陥没を防ぎ、約3か月で自然な前歯を回復したケース

こんにちは、大阪府箕面市の寺嶋歯科医院、院長の寺嶋宏曜です。

歯を失ってしまったときの治療としてインプラントは非常に有効な選択肢ですが、私が日々の診療で最も大切にしているのは、「骨や歯ぐきの状態をできる限り悪化させないこと」です。
特に前歯は、噛む機能だけでなく見た目や笑顔の印象に大きく関わるため、治療のタイミングや方法の選択が、その後の結果を大きく左右します。

今回は、外傷によって前歯を失われた患者さんに対し、骨や歯ぐきを温存することを最優先に考え、早期にインプラント治療を行った症例をご紹介します。
同じようなお悩みをお持ちの方にとって、治療を考える際の参考になれば幸いです。

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52歳・女性。 外傷により、左上の前歯(1番)が完全脱臼。 受傷から約1か月後、「インプラントは難しい」と言われたものの、当院の症例集をご覧になり来院されました。来院時は歯が完全に無い状態でした。


術前の状態と問題点

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CT検査では、唇側の骨は形としては残存しかし骨折しており、吸収が進行寸前でした。このまま時間が経過すると骨が吸収し、それに伴い歯ぐきも陥没するため、時間が経てば経つほど審美的な回復が非常に困難となる状態でした。


治療方針

早期のインプラント治療が最も合理的と判断しました。幸い、歯間乳頭は温存されていたため、乳頭に切開を加えず、骨と歯肉を守る必要がありました。

そこで VISTAテクニックを応用し、乳頭は切開せず、かつ十分量の骨補填を同時に行う方針としました。


実際に行った治療内容

  • 前歯部 インプラント埋入(抜歯後早期)スライド3.PNG

  • VISTAアプローチによる骨補填

  • 吸収性メンブレン使用

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  • CTG(歯肉移植)

  • リグロス®塗布スライド5.PNG

  • 初期固定が得られなかったため仮歯をを隣在歯に接着し、安静を確保しました。スライド6.PNG


治療経過

  • オペ回数:1回のみ

  • 42日後:インプラント仮歯装着スライド7.PNG

  • 93日後(約3か月):最終補綴装着スライド8.PNG

歯ぐきの陥没を起こすことなく、自然な前歯の形態を回復できました。


治療期間

約3か月(93日)スライド9.PNG


想定されるリスク・注意点

  • 感染

  • 骨吸収

  • インプラントの初期固定不足

  • 歯肉退縮

  • 仮歯期間中の脱離・破損

※これらを最小限にするため、治療計画・手技・材料選択を行っています。


アンケート結果について

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  • けがで歯が抜けてしまい、 かかりつけ医ではインプラントができないということで、 この医院をたまたま知って訪れたのですが...。

    先生に現状と治療方針を的確に説明して下さり、 とても安心できました。

    インプラント手術も想像以上に早く、 経過も良好で、大変お世話になりました。

    家族や友人に、こちらでのインプラントを 自信を持ってすすめます!!


最後に(患者さんへ)

プロとして私が大切にしているのは、 治療を自ら難しくしないこと、そして必要以上に大掛かりな治療にしないことです。

誰が見ても「特別なことをしていないように見える」、 シンプルで無理のないオペほど、実は多くの判断と経験が詰まっています。
適切な診断、タイミングの見極め、手技の選択、材料の使い分け―― それらすべてを積み重ねた結果、生体の治療は自然に進みます。

前歯のインプラント治療は、少しの判断ミスが 骨や歯ぐきの喪失、治療の長期化、再治療につながりかねません。
だからこそ、「できるだけシンプルに、患者さんの負担を最小限に」という視点が、臨床家としての総合力を問われる部分だと考えています。

今回の症例も、特別なことをしたわけではありません。 その時点で最も理にかなった選択を積み重ねた結果、 短期間・少ない手術回数で、安定した結果につなげることができました。

治療の完成度は、派手さではなく、 いかに無理なく、自然に終えられたかで決まる。 それが、私の臨床に対する考え方です。

寺嶋宏曜

© Terashima Dental Clinic