2024/07/11上顎小臼歯のジルコニア接着ブリッジ~これは長持ちしそうです~
- 症例集
大阪府箕面市の寺嶋歯科医院の理事長の寺嶋宏曜です。
今回も当院が得意としている接着性ブリッジについて紹介致します。
流れを説明致します。
左上小臼歯の1本欠損に対して、ホームページをご覧頂き、接着ブリッジを希望されて来院されました。
この症例においてもファーストチョイスはインプラントなのですが、ご自身でも色々決心されており、接着ブリッジを行うことにしました。
まれにインプラントよりも接着ブリッジが圧倒的に適している場合があります。でもほとんどのケースでインプラントがファーストチョイスなのです。
でも私は全ての説明を聞いて頂いた上で接着ブリッジを選択されたのであれば、まったく問題ないと思っております。
1本後ろの大臼歯の一部を削って、接着性ブリッジを張り付けるスペースを作ります。
デザインは院内技工士とその場で相談しながら決めております。やはり製作者の意向を反映させないと良い結果に繋がりませんので。
院内技工室にて接着ブリッジを製作しました。
ジルコニア製なので、強度もあり、汚れも極めて付着しにくい素材です。
午前に来院して頂き、歯を削り、スキャンを行い、夕方に装着です。ワンデートリートメントは本当に素晴らしい治療法です。
仮蓋の時期が無いということは、表面が汚染される時期が短く、歯の移動等もないため、めちゃくちゃ喜んで頂けます。
美しい仕上がり!!ワンデートリートメント加算+22000円です。
↑今回の症例のように、1本分であれば、1本土台の接着ブリッジが科学的根拠がある治療法です。
私のエビデンスに関する記事はこちら!(けっこう良く書けております!)
最近府外からの接着性ブリッジ希望者がかなり増加しております。
沢山症例を手掛けることができ、その分知見が蓄積され、本当に有難く思っております。
歯を削る量、どこを削るか、連結部分の体積やデザイン、ジルコニアやセメントの商品はどれを選ぶかなど、簡単そうに見えて経験が結構左右する治療です。
奥歯の1本支台の2本の接着性ジルコニアブリッジの
<メリット>
・従来型のブリッジと比べて圧倒的に削る量が少ない
・通常のブリッジよりも費用が安い!費用は、110,000×2本+ワンデー加算22000円でした。
・もし壊れても、元の状態に戻るだけ。その時に通常の沢山歯を削るブリッジを行うのもよし、インプラントをするのもよし。
<デメリット>
・従来の歯を全周削るタイプのブリッジよりは脱離や壊れやすいかもしれない(2015年から行っている当院の歴史上、下顎6番の1本だけ壊れました(T_T))
・1本の歯に負担がかかりすぎることがある(症例選択が重要です)⇒力学的にはインプラントがベスト!
・壊れてしまい、通常のブリッジを行う場合などは、再度費用がかかってしまう(当院の保証期間は5年)
以上、ジルコニア製接着性ブリッジの紹介でした。
皆さん、本当に喜んで下さるので、私も大変遣り甲斐のある治療の一つです。
(文責:寺嶋宏曜)